今回はある自営業者様が『毎月の売上入力および請求書発行に使っている自作パソコンの電源が入らなくなった』と大変お困りの様子でご来店されました。
簡単に症状をお聞きし「電源ユニットかマザーボードの故障の可能性が高い」とお客様お伝えしたところ『マザーボードは修理から戻ってきたばかりで、その後一度は起動できたが、次に電源を入れたらバチッと音がしてそれきり電源が入らなくなった。』とのこと。早速詳しく調べてみます。
まず、サイドパネルを外して中を確認してみます。
お客様のお話し通り、マザーボードのコンデンサが多数交換されているようです。交換されているものは頭に赤いマジックで印がしてあります。まずは目視で基板上に異常がないかを確認します。
次は電源ユニットです。ちょっとわかりにくいですが、頭の部分が膨らんでいるコンデンサがいくつもあります。検査機器で調べても異常が検出されました。
電源ユニットは特別な物でない限り、修理するよりは新しく買った方がトータルの修理代金が安くなります。早速新しい電源ユニットを手配し交換しました。
電源ユニット補修
電源ユニットを交換後、電源は入るようになったのですが、肝心のWindowsが起動しません。表示されたメッセージからハードディスクが認識されていないことが分かりました。
ハードディスクを取り出して基板を詳しく調べると、↓の部分のパーツがヒビ割れています。テスターで確認してみると内部で断線しているようです。電気が途中で遮断されていれば動かないのも無理はありませんね。
すぐに交換用のパーツを取り寄せ、元のパーツを取り外した後に新しいパーツを半田づけしました。
今度は無事Windowsが起動しました。インストールされていた売上管理ソフトの動作やデータにも全く問題がなくお客様も私も一安心というところです。
今回はお急ぎでしたので最優先にて修理着手をする【エクスプレスサービス・5,000円】をご利用いただきました。
PC修理 「正常に起動しない」の症状は?(修理に関する参考費用はこちら)
PC修理 「動作が遅い・固まる」の症状は?(修理に関する参考費用はこちら)
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