今回は、認識しなくなったUSBメモリからのデータ復旧です。
お客様がおっしゃるには、非常に大切なデータとの事。パソコンにさしてみると、やはり認識しません。
USBメモリ・SDカードのデータ復旧
専門的な言い方をすると「物理障害」です。
原因は基板の断線、コントローラーチップ障害、メモリチップ障害などです。
こうなると、ソフトウエアでの処理は、一切受け付けなくなります。
復旧方法は、USBメモリを分解して、基板からチップを外し、チップ解析を行います。
まずは、チップを取り外します。
赤丸が、取り外したチップです。この中にデータが記憶されています。
ハードディスクのデータ復旧と違い、USBメモリなどの、NAND FLASHは、
同モデルでも搭載チップが製造時期によって変わっており、それぞれに読み込み、書き込みのアルゴリズムが決まっています。
また、チップの形式もピンタイプと、ピンなしタイプでわかれております。
今回のタイプは、ピンなしタイプで、最初は、読み込みがうまくいかず苦労しました。
チップの端子面を丁寧にクリーニングして、なんとか、読み込み→解析→データ復旧する事ができました。
無事復旧できて、何よりです。
お客様にも、大変喜んでいただけました。
ところで、USBメモリは、とても便利ですが、いったん、物理的な障害でエラーがでるとデータを取り出すのが大変やっかいです。
(復旧アプリで復旧できるのは、論理障害です)
お客様にはいつも、「2か所(例:パソコンとUSBメモリ)にデータを保存しておく」ことをアドバイスしております。
2箇所にあれば、どちらから壊れるという緊急時でも安心です。
確かに、手間がかかりますが、大切なデータの事を考えると、重要と思います。
最近は、iCloudや、OneDriveなどのクラウドサービスもありますので、ぜひご検討ください。
パソコンの調子が悪い、大切なデータを取り出したい、などありましたら、お気軽にお問い合わせください。
USBメモリ・SDカードのデータ復旧
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