気温もすっかり下がり冬本番に突入しました。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて今回持ち込まれたパソコンは
Lenovo H330シリーズのデスクトップです。
コンパクトでコストパフォーマンスに非常に優れたマシンのひとつで人気のモデルです。
電源は入るのに、突然画面が真っ暗で何も表示されなくなってしまったとの事でお持ち込みを頂きました。
早速状況確認をしてみましょう。
カバーを外しているのでわかりづらいですが、本体右上の電源ランプが白く光っているのに画面は真っ暗なままです。
このような症状の場合はマザーボード内に何かしらの異常が起きていてPOST(Power On Self Test)が途中で止まってしまう場合に起きることが多いです。
この場合軽度な状態であれば、電源コンセントを抜いた状態で電源ボタンを10秒間程押し続け、基板内の電気を放電することで治ることがあります。
(ご自身で応急処置をされる場合にも有効ですので、覚えておいて頂くとよいかもしれません)
今回はこれで改善できなかったため、パーツを当たっていきます。
すると、今回の原因は”メモリ”というところになりました。
しかし取り付けられているメモリを別のパソコンに取り付けてテストをしても何ら異常はありません。
となると考えられるのはマザーボードの端子の問題。
ここが細かいほこりやたばこのヤニで接触不良を起こすことがあります。
これを使い端子をクリーニングします。
マザーボード側の端子と、メモリ本体側の端子を清掃し仮組です。
画面が出ました。
どうやらメモリ接点不良のようです。
さて今回は一緒に内部のホコリのクリーニングも一緒に行いました。
CPUファンにビッシリついていたホコリを落としファンの羽のほこりも可能な限り落とします。
ホコリは電子機器にとって強敵です。
基板の部品の間に入り込み、特にお煙草を吸われる方はヤニで固まったり、湿気の多い時期は水分を含んで基板内部でショートしてマザーボードが壊れてしまうという事態にもなりかねません。
トラブルが無くても定期的にクリーニングされることをお勧めいたします。
さて、無事に起動も確認でき、それ以外のハードディスクなどにも故障が無い事を確認し組み上げて完成です。
画面が映らない症状はマザーボードそのものに異常がある場合が多かったりもしますが、案外簡単な理由でトラブルに見舞われることも決して少なくはありません。
パソコンの画面が映らずにお困りの場合は、お気軽にご相談ください。
PC修理 「正常に起動しない」の症状は?(修理に関する参考費用はこちら)
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