さて今回はお預かりしたのはMac mini Ealy2009 A1283です。
もう10年近くなる機種ですが、少し手を加えてあげればまだまだ現役で働けます!
発売当時はこのちっちゃい箱がパソコン?!と度肝を抜かれましたよね^^;
当初は再起動が出来ない等、動作が不安定な状態でのお持ち込みでした。
MacOSが不安定な時はHDDが故障している場合が多いのですが、診断の結果HDDは異常無し。
そうすると、ソフトウェアの不具合・・。
そんな時に有効なのが”セーフモード”での起動です。
キーボードの”Shift”を押しながら電源を入れ、リンゴマークが出てきたら放します。
起動に時間がかかりますが、しばらくすると画面の上下に赤文字で”セーフモード”と出てきますので、そのまま再起動してください。
すると、起動中に溜まっているゴミデータなどを削除してプログラムの状態を安定化してくれるのですが、今回はこれでお悩みの再起動が出来ない症状は改善しました!
一件落着♪
と、そんなほっと一安心したところでお客様と談笑していると、以前から動作が遅いとのお悩みを抱えていたそうで、
何とかならない物かというご相談を頂きました。
お客様のMacはほとんど、ネット動画しかご覧にならずアプリケーションもほとんど入っていない状態ですのでほぼ購入当初の状態です。
ソフトウェアのメンテナンスで動作を早くするのは限界がありますので、この機会に思い切ってSSDにしてみようという運びとなりました。
先ほどOSも安定するようになったところですが、データなどは不要との事ですので、
確実な方法でOSは新規インストールを行います。
それではさっそく交換をしてまいります。
このMac miniは外装固定にネジが一つも使われていません。
金属ヘラなどを使用し、中で固定している爪を外しながら、外装を外していきます。
中身が見えてきました、そして今後は両サイドについているWiFiアンテナ、Bluetoothアンテナを取り外し、光学ドライブを取り外します。
ロジックボードとメモリが見えてきました。
ハードディスクはどこかといいますと・・・
光学ドライブの裏側についています。
端っこにHDDの温度センサーが付いているのでこちらも忘れずにとりはずし、後ほど再利用します。
ハードディスクよ、9年間ご苦労様。
ここで新しいSSDを装着します。(すでに取り付け終わった後)
今回OSを最新の10.11にアップグレードするため、メモリも最大容量の4GBに増設します。
そして、PRAMバックアップ用の電池も消耗しきっておりましたので新品交換です。
本来3Vの電圧が、0.6V・・
交換して復活です。
そこから逆の手順で組み上げていき、仮組したところで途中動作チェックです。
そして外装を閉めてOSインストールです。
Mac mini Ealy2009でインストールできる最新のMacOS10.11(ElCapitan)のインストールを行います。
そして完成です。
撮影用に有線キーボード・マウスをつなげておりますが、ワイヤレスにするとさらにすっきりです。
少し年を重ねてしまったMacでもちょっと手をかけてあげると現役で動かすことができます。
眠っているMacがありましたらパソコンドックへ是非ご相談ください。
Mac mini 「正常に起動しない」の症状は?(修理に関する参考費用はこちら)
動作が遅い・固まる(修理に関する参考費用はこちら)
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