高性能化とともにパソコンの発熱量もどんどん増え、昨今のノートパソコンの大半は冷却用に換気ファンが取り付けられていて、CPUやグラフィックチップから発生した熱をヒートシンクといわれる放熱板に導き、換気ファンが吸い込んだ外部の冷たい(パソコン内と比べて)空気をヒートシンクに吹き付けて排気する事で温度を下げ、正常動作するように設計されています。
もし換気ファンが故障して冷却できなくなると、単に正常動作しなくなるだけでなくパソコン故障の原因となります。
実際のところ、ファン故障も少ないとは言えないのですが、やはり多いのはヒートシンクが埃等で詰まっているケースです。
内部のチップ等の温度が高温状態のまま使い続けると最終的にメインボード故障が発生し、ATI・NVIDIA等のグラフィックチップ搭載パソコンのメインボード故障は温度によるものが多く見られます。
埃が詰まってスポンジ状になってしまった埃が排気口にフタをしてしまっています。
こうなってしまうと手遅れで直接ヒートシンクを掃除しないと駄目ですが、ノートパソコンをかなり分解しないとヒートシンクを掃除できない構造になっている機種も多いので詰まってしまわないように予防する事が大切です。
使用環境によりますが、1週間~1カ月に一度程度の頻度でパソコンの底面・側面にある吸気口・排気口のあたりを掃除機で掃除すると、かなり効果があります。
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