こんにちは。パソコンドック24 新大阪店 です。
茨木市のお客様より、Apple MacBook Air 13インチのMid-2011モデルのキーボード交換修理をご依頼いただきました。
お客様からは、1年以上前に液体をキーボード上にこぼして、それ以来電源がつかなくなってしまった。仕事でこの機種を使う必要性が出てきたから、修理してほしいとのことでした。
水没の場合、年月が経つと基本的に復旧率はガクンと下がるものです。
ただ、こぼした箇所、こぼした量は覚えていない。とのことでしたので、もしかすると復旧できる可能性があるのではないかと考え、ひとまずお預かりすることとしました。
早速お預かりして、裏蓋を開けてみるものの、基板上にはどうやら液体が付着したような形跡がなく、水の経路も見当たりません。
基板の裏面と表面を両方見直してみても、腐食してる箇所はありませんでした。
こうなってくると次に怪しくなってくるのはキーボードです。
MacBook Air は、電源ボタンがキーボードの一部として組み込まれている機種なので、キーボードに不具合があると、電源ボタンが効かなくなるということが発生することがあります。
基板を下ろして、キーボード裏面のフィルムを剥がして、キーボードの裏面を見てみます。
赤丸をつけたあたりが、なんとなく白っぽく変色しているのがわかるでしょうか?
おそらく、このあたりで何かしらか液体をこぼしたのでしょう。
ひとまず動作するキーボードを仮組みして、動作検証してみると、無事電源がはいるようになりましたので、キーボードお客様に了承を取りつつキーボード交換をしていきます。
表面。キートップは綺麗に見えますが、その周囲が白っぽくなってカビてるような感じですね。
裏面の一部。写真ではわかりづらいですが、こちらも白っぽくなっています。
それでは、新しいキーボードを正式に組み付けて最終起動確認をします。
無事、電源がつくようになりました。
起動後の画面は個人情報の関係でお見せすることはできませんが、各種キーも問題なく反応して無事修理することができました。
今回キーボード交換のみで復帰したように、水没後に電源が入らなくなったパソコンでも、状況によっては修理可能かもしれません。
電源が入らなくなって諦める前に、一度パソコンドック24新大阪店へお持込いただき、詳細診断を受けてみることをオススメします。
PC修理 水こぼし・水没(修理に関する参考費用はこちら)
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