今回はお隣の亀山市のお客様から『電源を入れてしばらくすると勝手に切れてしまう』ノートパソコンNEC VersaPro VY17Fをお預かりしました。
今から十数年前のモデルですが、このパソコンに代替えの利かない大事なソフトが入っているとのことでご来店されました。
動作の確認をすると確かに5〜10分程度で電源が切れます。
また次に電源を入れた時は最初よりも早く電源が切れます。
チェックすると、メモリ、ハードディスク、電源等に問題は無いようです。
おそらく原因はCPUの熱暴走によるものと考えられます。
裏返してバッテリー、ハードディスク、メモリ等や、ネジもすべて外していきます。
次に操作パネルを外し、
キーボードも取り外します。
トップパネルを外すと、初めて内部が確認できるようになります。
発売から年月は経っていますが、内部にホコリが溜まっている様子もありません。熱暴走の場合はホコリがフェルトのように溜まって排熱できなくなっているケースが多いのですが今回は違うようです。
四角の部分がCPUのヒートシンクとファンです。
←の部分の下にCPUがあります。
取り外してみるとヒートシンク(熱を逃がすための金属)とCPUの間のグリスが硬化してセメントのようになっています。これではCPUの熱を逃がすことができません。
固くなったグリスをきれいにクリーニングし新しいグリスを塗り直しました。
再度組み立てて動作の確認をしましたが、何時間経っても電源が切れることはありません。
お客様にも『動作が軽くなったし、思っていたより修理代金も安く済んだ』と大変お喜びいただきました。
当店ではWindows XPモデルやさらに古いモデルの修理も行っております。メーカー等で修理ができずお困りの場合は、ご相談は無料ですのでお気軽にお問い合わせください。
PC修理 「正常に起動しない」の症状は?(修理に関する参考費用はこちら)
PC修理 「動作が遅い・固まる」の症状は?(修理に関する参考費用はこちら)
更新:
公開: