今回は津市内からお越しのお客様から『自分で内部の掃除をしようと分解したが、組立て直したらキーボードの一部のキー入力ができなくなり、タッチパッドも反応しなくなった』SONY VAIO PCG-6X3/Vをお預かりしました。
確かに一部のキーとタッチパッドが反応しません。分解したこと以外思い当たる事がないということですので、分解した際に何か問題が発生したのでしょう。
分解して内部をチェックすると、この機種はキーボードやタッチパッドのあるトップパネルから、1本のフラットケーブルでマザーボードに接続されているようです。(〇の部分)
マザーボード側のコネクタは凸凹ではめ込みタイプになっており問題ないようです。
トップパネル(キーボード)側の接続部分をよく見ると、微妙に歪んで取り付けられています。(〇の部分)
取り外してチェックしてみると複数の線が切れています。分解時にこのケーブルが外しにくいため、余計な力が加わったようです。
手作業で修復するのは困難なので新しいケーブルを取り寄せます。
下が新しいケーブルです。このようなパーツは入手が困難なことが多いのですが、予想に反して簡単に入手できました。
おそらく同じようにケーブルを断線させてしまう事例がたくさんあるのでしょう。
新しいケーブルに交換したところ、キーボードもタッチパッドの正常に動作するようになりました。
お客様にもケーブルの交換だけで修理代金も安く済んだとお喜びいただきましたが、ケーブルを差し込む基板側を破損してしまうと修理も大がかりになってしまいます。今回のお客様は普段から時々分解して掃除していたということで、逆に『慣れ』もあり油断されたのだと思います。
パソコン内部をきれいにしておくことは大切ですが、知識のない方は感電の危険性もありますので安易に分解するのはやめましょう。分解しなくても吸気口のホコリを掃除機できれいにするだけでも随分違います。
パソコンは内部の排熱がうまくいかないと寿命が短くなります。数年に一度、内部清掃も兼ねてパソコンの健康診断をやっておくと安心です。『ファンの音がうるさくなった』『使っていると電源が切れることがある』『パソコンが熱い』などの症状に心当たりがある方は一度ご相談ください。もちろん相談無料です!
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