名古屋市北区からお越しのお客様です。
動作がおかしくなったときに強制終了したところ、真っ暗な画面にマウスポインタだけ出て進まなくなってしまったパソコンを修理しました。
ASUS X553MA-XX046HS OSが正常起動しない
Windows8.1でご使用でしたが、操作ができなくなって強制終了したところOSが起動しなくなってしまったというご相談です。
分解・HDD取り出し
お預かり後早速診断をしていきます。
まずはHDDを取り外すために分解。
裏パネルのネジを外します。
キーボードごと上側のパネルが外れます。
キーボードとトラックパッドのフラットケーブルがあるため、慎重に上にあげながらケーブルを外します。
HDDはすぐ取り外せる位置にありますが、その前にバッテリーのコネクタを外す必要があります。
これがなかなかの鬼門でした。
まずコネクタを抑えている留め金を上方向にずらします。
するとコネクタが外せるようになるので、コネクタを垂直に引っ張って外します。
ようやくHDDを外せます。
この段階で仮組みを行ってメモリーのチェックテストを行いましたが正常。
HDDも異常ありませんでした。
検査・ウイルスチェック
まずはデータ保全を行い、ウイルスチェックを行います。
色々やっていたら一度だけ起動できましたが、マルウェア(広告詐欺ソフト)の類がたくさん立ち上がりました。
Win ThrusterにWinZip Driver Updater。
マルウェアに感染しているパソコンではよく見る広告詐欺ソフトです。
勝手にレジストリーなどのスキャンを行い、エラーがあるように見せかけて不安を煽るものです。
更に、恐らく期間限定で入っていた体験版のMcAfeeの有効期限が切れていました。
これではウイルス対策がきちんとされていなかったことになります。
結局その一回以降はまた起動しなかったのですが、その間に終わったウイルスチェックで悪質なウイルスが発見されました。
動作がおかしくなったのはこれが原因ですね。
見積をお伝えの上、リフレッシュパックとデータ復旧をご依頼いただきました。
修理・リフレッシュパック
まずはトラブルシューティングの画面から「初期状態に戻す」を選び、OS起動可能状態にします。
この状態でも購入時の状態に戻るのですが、当店ではウイルス感染や旧OSからWindows10へのアップグレードが認められた場合は念のため全体リカバリーを行っています。
さて、この頃(Windows8~8.1)のASUSの機種には、リカバリーメディア作成ツールがプリインストールされていないことがあります。
今回修理を行っている機種もそうでした。
リカバリー用の領域があるのに、リカバリーメディアを作成できないわけです。
そこでASUSのサイトから「ASUS Backtracker」のインストーラーを入手し、インストールを行います。
「ASUS Backtracker」を使用してリカバリーメディアをUSBメモリーに作成し、そこから改めて全体リカバリーを行ったうえでリフレッシュパックを施します。
清掃・返却
リフレッシュパックを施し、清掃後元通りに組み戻します。
機能の確認とデータコピーを行います。
ウイルスやマルウェアに対して気を付けることをお伝えの上、返却です。
PC修理 「正常に起動しない」の症状は?(修理に関する参考費用はこちら)
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