清須市のお客様よりお預かりしたのは、2003年発売のWindows XPのSOTEC V7200AVR。
16年前のパソコンで、仕事で専用ソフトを使用中です。
できればそのままの環境で使用したいと、ご相談を受けました。
分解診断
小型のパソコンで、HDDを外して検査するためにはDVDドライブ・フロッピードライブを取り外す必要があります。
パソコン修理でも最近はフロッピードライブを見ることは滅多になくなりましたね。
昔はWindowsのインストールにフロッピーディスク 20枚とか順番に読み込ませてたのを思い出します。
HDDはIDEタイプの120Gです。時間数も思いの外使っていなくて状態も正常でした。
仮電源を接続
電源が入らないので、最初に試してみるのは電源の交換です。
元の電源のコネクターをマザーボードから外して、別電源を仮置きでつなぎます。
20ピンと4ピンのコネクターのみでした。
その状態で電源ボタンを押すと、何事もなかったように画面表示がされました。そのまま、メモリーのテストをしておきます。
汎用TFX電源を代用で取り付け
電源の故障が確定したので、電源の発注をしますが故障電源と同型のものが見つかりません。
仮で取り付けた電源は汎用品ですので、小型の汎用TFX電源を取り寄せすることにしました。
元電源は160Wですが、今回取り付けるのは300W電源です。容量が大きいのは特に問題がありません。
電源の取り付けには工夫が必要
残念なことに汎用電源の方がサイズが小さいし、電源ケーブル用の差し込み口がケースに干渉してしまうので、元電源と同じようには取り付けができません。
そのため、少々変則的な取り付け方をいたします。
差し込み口の干渉を避けるために、数センチほど奥にずらして、強力な両面テープで貼り付けをします。
このままだと排気がきちんとできなくて熱がこもるので、対策としてダクトを加工して貼り付けました。
起動の確認
元通り組み立てて、起動の確認をします。
Windows XP ServicePack3 が起動しています。
使用できるのであれば、代用電源でも修理できることがあります。
まずはご相談くださいね。
PC修理 「正常に起動しない」の症状は?(修理に関する参考費用はこちら)
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