こんにちは。パソコンドック24 新宿店 です。
東京都渋谷区のお客様
MacBook Pro Late2013 BOOT CAMPでWindows10がインストールできないという症状でお持ち込みされました。
色々なお店に行って相談したけれど、解決しなかったのでご来店されたとの事です。
早速、拝見すると「更新プログラムを構成しています」の97%でフリーズしています。
Windows10のバージョンを落としてインストールしても同様です。
Wiondows8ならインストール出来ますが、フリーズしてしまったり動作が不安定です。
なかなか原因が究明できず、Windows7→Windows8→Windows10の順番にアップグレードしていっても症状は変わらずでした。
ロジックボードの不具合も頭をよぎりますが、Mac OSでは快適に動作し不具合は確認できません。
ロジックボードに不具合が生じているのか切り分けの為に、テスト用のSSD128GBに交換しWindows10をインストールすると問題なくインストールでき更新プログラムも全て正常に終わりました。
ロジックボードではないですね。
お客様のSSDに不具合が生じている可能性もあると考え、お客様と同容量の512GBへ交換しインストールすると同症状が発生。
今度は黒い画面のまま起動せず。
動作確認済みのBOOT CAMPのクローンを作成し、お客様のパソコンへ移行するも動作していたWindows10は、デスクトップ画面まで到達せずフリーズしてしまいます。
なかなか手強いです。
試しにお客様のSSDをMacBook Air2015年モデルに搭載し、インストールしたところ無事にインストール成功。
SSDの不具合ではないですね。
こうなってくると、SSDの不具合ではなく互換性の問題が濃厚です。
MacBook Pro Late2013年の製品仕様と2015年以降の製品仕様を細部まで見比べた所、意外な盲点がありました。
それは、SSDの最大速度によるものでした。
Late2013〜Mid2014年モデルの標準搭載されているPCIe SSDのレーンは、2レーン接続(リンク幅 x2)で速度は遅めになっています。
2015年以降のPCIe SSDのレーンは、4レーン接続(リンク幅 x4)で高速になっています。
お客様の搭載されているSSDと検証で使用したSSDは両方共PCIe SSDのレーンが4レーンのものでした。
始めに使用したMacBook Air 2015年のPCIe SSDのレーンは 4レーン接続ですが、512GBや1TBと比べると128GBは遅めの速度になるので、インストール出来たようです。
1枚だけPCIe SSDの2レーンのSSD 512GBが在庫にあったので、そちらを使用すると無事にインストールが成功しました。
インストールができましたので、内容を説明しながらお客様とお話しすると、以前容量が足りなくSSDを交換したとの事でした。
その時に高速なSSDへ交換されたのでしょう。
何でも高速であれば良いというものではないという事を実感させられた症状でした。
今回は久しぶりに悩みました。
解決するまでに日数もかかってしまいましたが、かかった日数は気にしないとお客様が喜んで下さったので安堵しました。
お時間はかかってしまうかもしれませんが、他で解決できないMac修理は是非新宿店へお持ちくだされば、難題にチャレンジさせて頂きます。
更新:
公開: