こんにちは。パソコンドック24 本町店 です。
今回は、大阪市中央区のお客様よりiMac 27インチ をお預かりしました。
電源を入れてみると、フォルダに?マークが点滅して、Mac OSが起動しません。
こういう症状の場合、内蔵のHDDのトラブルが原因であることが多いのです。
データの取り出しもかなり難易度が上がります。
今回のお客様は、Time Machineでバックアップを取られているとのことですので、
HDD内のデータは不要とのことでした。
まずは、診断の為、分解を行い、HDDの検査をしてみます。
机の上にiMacを寝かせます。
専用の吸盤を使用して、表面のガラスのパネルを取り外します。
慣れていないと、この時にガラスパネルを割ってしまうことがあります。
ガラスのパネルを外せた状態です。
液晶パネルが固定されているネジを全て取り外します。
ネジを取り外しても液晶パネルは簡単には外せません!
一番要注意な作業をこれから行います。
写真:006
ネジを取り外したら、
再度、写真のようにiMacを横に寝かせます。
このiMacの液晶パネルは、4本のケーブルが基板と繋がっています。
基板やケーブルを破損するリスクを減らす為に次のような手順で行います。
写真:007
まずは、006の写真の状態から007の写真の状態にします。
006では、液晶の下部が本体の中に差し込まれています。
液晶の下の部分から中にアクセス出来るようにする為、
本体の中に差し込まれている部分を007のように外に出してあげます。
液晶パネルと基板が4本のケーブルでつながったままで、
重たい液晶を少し持ち上げて行うのでちょっと大変です。
写真のように液晶の下の方から中にアクセスします。
この方が、ケーブルがどのように基板に接続されているのか?がよくわかり、
外しやすくなります。
液晶ケーブルと温度センサーケーブルを外します。
LEDケーブルを外します。
垂直同期ケーブルを外します。
液晶パネルと基板を接続する全てのケーブルを取り外せました。
やっと、HDDにアクセス出来ました。
HDDです。重度の障害が見つかりました。
HDDの故障で、フォルダに?マークとなっていたと思われます。
2011年製のiMacに比較的新しいMac OSをインストールして
お使いになられたいとのことなので、同じHDDへの交換ではなく、
SSDへの交換をすることになりました。
古い機種でもSSDに交換すると、
まだまだ使えるサクサクと動くパソコンに生まれ変わります。
写真は、SSDとSSDマウンター、2011年iMac専用のHDD交換ケーブルです。
SSD、マウンター、専用ケーブルを取り付けるとこんな感じになります。
液晶パネルを取り付けて、数種類のハードウェア診断テストを行います。
このMacの問題が本当にHDDだけなのか?を調べます。
ハードウェアテストにパスしたので、
MacOSを新規にインストールします。
電源を入れてから、この状態になるまで20秒でした。
SSDの価格が以前に比べてかなりお安くなりました。
古くて、動きが遅いけど、様々な事情により、使い続ける必要があるパソコンを
SSDへの換装で快適に使用出来るパソコンにすることが出来ますよ~。
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