オレンジランプが点滅し電源が入らない DELL OptiPlex 7010 の修理事例

カテゴリー :パソコン修理電源が入らない

名古屋・庄内緑地公園店の修理事例

名古屋市西区よりお越しのお客様からのご相談です。
「電源ボタンを押しても普段は白色に光るはずのランプがオレンジ色に点滅し、ドライヤーのような風の音がして電源が入らない」とのことです。

DELL OptiPlex 7010 ドライヤーのような大きな風の音が鳴る

DELLのパソコンがオレンジランプで点滅し電源が入らない場合、原因はメモリーもしくは電源ユニット関連であることが多いです。
お預かりし、分解診断を行っていきます。

分解：HDD

DELLのデスクトップパソコンはネジをあまり使用しない形で組まれており、比較的簡単に部品を外すことができます。
光学ドライブのケーブルを外した後、青い取っ手部分を上にあげながら左に引き抜きます。

HDDが見えました。
HDDと電源ユニットの間にある青の枠内に指を入れて横に動かすとロックが外れるのでHDDを外すことができます。

HDDステータス：正常

中古でご購入されたとのことですのでHDDの使用時間にも納得です。
1万時間を超えると交換の目安時期ではありますが、長時間問題なく使用できることも多いため、こういった場合はお客様と相談しながらどうするかを決めていきます。

HDDが原因で電源が入らないこともありますが、今回は違いました。
HDDを抜いた状態で電源ボタンを押しても症状は変わりません。

メモリー接触不良

HDDの下にメモリーが2枚差さっていました。
一度両方とも抜き取り、スロットを変えて差して電源ボタンを押してみるとDELLのメーカーロゴが出現し、OSが見つからないという表記になりました。
電源ボタンのランプも白色です。
もう一度抜き取って元々のスロットに差しなおしてみるとこの状態でも問題なく電源が入ります。
大きな風の音もしません。
原因はメモリーの接触不良でした。

電源が入るようになったためメモリーのチェックテストを行いましたが、異常はありません。
時間を置き、同様の症状が起きないかどうかを確認します。

清掃・接点復活剤塗布

翌日電源を入れてみようとするとお預かりのときと同じく電源ボタンのランプがオレンジ色に点滅し、起動しませんでした。
清掃を行い、接点復活剤（接触不良軽減剤）を塗布して差し直します。
問題なく電源が入るようになりました。
時間を置いて何度か確認を行いますが、今度は大丈夫でした。

高速スタートアップ解除

夏になって湿気が多くなり、こういった電源が入らない案件が増えてきました。
もちろんマザーボード異常や電源ユニット故障が原因のこともありますが、今回のように接触不良や帯電が原因の場合もあります。
Windows8以降に標準で設定されている「高速スタートアップ」が悪さをすることも多いので、こういった原因でお預かりした場合は高速スタートアップの解除をご提案しています。

「コントロールパネル」→「ハードウェアとサウンド」→「電源オプション」→「スリープ解除時のパスワード保護」の順でクリックすると上記の画面になります。
「シャットダウン設定」のところにある「高速スタートアップを有効にする」のチェックボックスを外すと解除になります。
今回もこの設定を行ってお返しすることになりました。