正常認識しない外付けHDDからデータ救出

カテゴリー :データ復旧・救出

名古屋・庄内緑地公園店の修理事例

名古屋市名東区よりお越しのお客様から、「外付けHDDがパソコンで認識されず内部のデータが見られない」とご相談いただきました。
こういった場合、ケース側の基板の故障によるものか内部HDDの故障によるもの、2通り考えられます。

Logitec LHD-ED320U2 パソコンで認識されない

2006年冬頃発売のモデルで、14年近く経っている外付けHDDです。
機械ものは10年経ってくるといつ壊れるかわかりません。
当店の検証用パソコンに接続しても全く認識されないため、早速分解していきます。

ケース分解

ヘラなどの薄くて丈夫なものを隙間に差し込み、ツメや内部のHDDに気を付けながら開けていきます。
この外付けHDDはネジが使用されていないものの、なかなかツメが硬く開けるときに苦労しました。

開腹写真です。
コンデンサーに膨らみや液漏れは見られませんが、ひとまずHDDを取り出してみます。

しっかり固定されていたので、接触不良というわけでもなさそうです。
SAMSUNGのHA320KJ、320GBが入っていました。
取り出したHDDを検証用パソコンに接続し、確認します。

HDDステータス：注意

HDD自体は問題なく認識されたため、外付けHDDとしてドライブ名も出てこないのはケースの基板の故障でした。
ただしHDDの使用時間は5000時間に満たないものの、軽度のエラーが検出されています。
もし基板が無事で使用できていたとしても、いずれHDD故障で認識できなくなっていた可能性が高いですね。
データ保全を行います。

データバックアップ・返却

復旧したデータをお客様が持参されたもう1台の外付けHDDにバックアップし、確認を取っていただいたうえでご返却です。
パソコンや外付けHDD、USBメモリーやSDカードなども同様ですが、1か所にしかないデータというのはいずれ見られなくなってしまいます。
パソコンと外付けHDDなど、大事なデータは2か所に保存する二重化を行っておくことで、どちらか一方が壊れたとしてももう一方から再度コピーを取ることが可能です。
一番安心なのはインターネット上のクラウドサービスですね。
今回救出したデータも早めに複製コピーを取っていただくようお願いしました。
大切なデータを救出することができてなによりです。