北名古屋市よりお越しのお客様から、「久しぶりに使おうと思ったらフォルダーにハテナマークが表示されてOSが起動しない」というご相談をいただきました。
この症状は「OS起動用のファイルやHDDなどが見つからない」という意味です。
9年ほど前のMacbook Proですので、HDD故障を起こしていてもおかしくはありません。
稀にアップルマークとプログレスバーが出現しますが、長時間待ってもログイン画面が表示されません。
「HDD交換になるのならこの機会にSSDに換装したい」というご相談も同時にいただいたので、お預かりして診断を行います。
分解：HDD
裏面のネジを全て取り、パネルを外します。
バッテリーコネクターを外したあとHDDマウンターのネジを外し、SATAケーブルからHDDを取り外します。
一度パネルを戻し、メモリーのチェックテストを行いましたがこちらは異常なしでした。
HDDステータス：異常
使用時間は2000時間に満たないものの、代替処理済みのセクタ数が2047か所以上あり、ステータスは「異常」です。
代替処理保留中や処理済みが1か所だとしても、それがOS起動に大切なファイルの場所にかかっている場合OSが起動しないことがあります。
今回はデータの救出は必要ないとのことでしたが、データも必要な場合見積が高くなっていたかもしれない状態です。
OS仮インストール
検証用HDDを接続した上でOSの仮インストールを行い、問題がないことを確認します。
インストールが完了しデスクトップ画面まで表示されたため、SSD換装の上での見積をご連絡しました。
SSD換装
今回使用したのはcrusialの480GB SSDです。
内部清掃の上でこちらのSSDを組み込み、元通りに組み直します。
9年前の機種ですが、埃はあまりありませんでした。
外部清掃・返却
OSインストールを行い、App Storeよりアップデートを行います。
各種機能が問題ないことを確認し、外部清掃を行って返却です。
SSDはHDDに比べて故障したときにデータの救出がなかなかできないので、データのバックアップをしっかりしていただくようお願いしました。
体感で言えば3倍ほどの速度になるため、まだまだ現役として頑張ってもらいましょう。
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MacBook Pro 「正常に起動しない」の症状は？（修理に関する参考費用はこちら）
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