岐阜県恵那市よりお越しのお客様から「MacBook Pro 2012 Midを久しぶりに起動したところ、読込マークがぐるぐる回るばかりでデスクトップが表示されない」とご相談いただきました。
Mac OSが起動しない原因は様々です。お預かりして診断をします。
MacBook Pro 2012 Mid OSが正常起動しない
8年半ほど前の機種です。
Retinaに切り替わる前のモデルですね。
いつまで経っても読込マークの画面から切り替わることはないため、HDD故障の可能性が濃厚です。
早速分解していきましょう。
分解:HDD
裏面のネジを全て外します。
このモデルはトルクス(星)ネジではなくプラスネジなので、細めのプラスドライバーがあれば外せます。
ショートしないように右端にあるバッテリーのコネクターを取り、左下にあるHDDマウンターを外すことでHDDを取り外せます。
裏蓋を仮留めし、メモリーのチェックテストを行います。
こちらに異常は見つかりませんでした。
HDDステータス:注意
使用時間は1000時間に満たないものの、代替処理(読めなくなった箇所のデータを正常な箇所に書き移す処理)が数値に現れているだけで387箇所ほどあります。
代替処理済ではなく保留中がたった1しかなくても、その1箇所がOS起動に必要な重要ファイルの場所だとそれだけでOSが起動しないこともあります。
今回もHDD故障が原因でOSが起動しなくなってしまったということですね。
データは必要ないとのことなので救出は行いません。
内部のファイルで確認すると、OSのバージョンが発売時からアップグレードされておらず10.7のままでした。
10.7のままお返しすると、まずOSのアップグレードをしないとSafariなどが正常に動かない可能性が高いです。
HDD交換とOSアップグレードの提案をした結果、そちらで進めることになりました。
Mac OS インストール
このモデルにはMac OS 10.15(Catalina)までインストールすることができます。
最新バージョンである11(Big Sur)は対応機種に含まれていないため、10.15へのアップグレードを行うことになりました。
アップグレード後の画面です。
「mac OS Catalina バージョン 10.15.2」と表記されています。
現状で最新の「10.15.7」までアップグレードを進めました。
これでCatalinaのサポートが終了するまでは安心して利用できますね。
清掃・返却
内部清掃を行って組み戻し、外部の清掃を行います。
8年前とはいえまだまだ現役です。頑張ってもらいましょう。
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