こんにちは。パソコンドック24 新宿店 です。
今回は東京都文京区よりMacBook Airの液晶画面表示がされない不具合でお持ち込みがありました。MacBook Air 13インチ 2015年のモデルになります。
早速診断していきます。電源は入っているようですが何も映っていないように見えます。
しかし、液晶パネル裏のリンゴマークからライトを当てると、、、
画面はうっすらと表示されている事が判明しました。バックライト切れの症状です。
この場合、液晶パネルの不具合、ロジックボード(メイン基板)上のIC故障の可能性が高くなります。
稀に液晶ケーブルコネクタの接触不良というケースもあります。ケーブル挿し直して改善すればラッキーですね。
残念ながら今回はケーブルの挿し直しでは改善しませんでした。
液晶パネルはどうでしょうか。お客様の液晶パネルを別の正常なパソコンに接続してみます。
映りました。液晶パネルは正常なようです。
となると、残りはロジックボードという事になります。ロジックボードの交換もしくは修復が必要です。
ロジックボード交換ですと高額になりますし、アプリケーションによっては認証が切れて使えなくなったりしますので修復にチャレンジすることにします。
このロジックボード上パーツのどれかが壊れているものと思われます。
さて、ここからが難易度の高い作業となっていきます。写真的には変化の乏しいものになりますので割愛し、さらっと記します。(ボリューム的には修理の大部分を占めますが・・)
・ロジックボードの壊れている部分を特定していきます。
・水濡れなどの痕跡が無いか確認します。(水濡れが原因でバックライト切れになるケースが多いです)
・回路にヒューズが付いていますので切れている箇所がないか探していきます。(ありませんでした)
・ケーブルコネクタ等に異常が無いか確認します。(問題ありませんでした)
・壊れているICの当たりを付けます。
・信号がすべて正常に出ているかまでは確認しきれませんので、エイヤーで交換してしまいます。
・ICを特殊なツールで取り外します。ロジックボードを破損させてしまうかもしれないリスクを伴う作業です。
・取り外した後、余分な半田を取り除いたりして、再実装に備えます。
・新しいICを特殊なツールで取り付けます。ICが無ければ購入しなければなりません。
・見た目できれいに取り付けられているか拡大鏡で確認します。目視出来ない部分もありますが。
・基板をきれいにし、再組立を行います。
・さあ、いよいよ電源投入。失敗したら煙が出ることも・・。
やりました! 正常に起動してバックライトも復活しています。
あとは時間をかけてテストを行います。すぐに再発したら困りますからね。
結果、ロジックボード交換せず、ロジックボード修復で納品する事が出来ました。
同様の症状でお困りのお客様はお問合せ下さい。
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