名古屋市西区からお越しのお客様より、「外付けHDDをパソコンに接続しても容量の青いバーが出現しなくなり、内部データを見ることができない」とご相談いただきました。
店頭確認時は外付けHDDの電源すら入らなくなっていたので、お預かりして分解していきます。
I-O DATA HDA-iU80 正常認識しない
2003年に発売された80GBの外付けHDDです。
内部でパーティーションを3つに分割して使用されていたとのことですが、ドライブ文字は認識するものの容量を示すバーが表示されなくなりデータも見られなくなってしまったとのことです。
分解:HDD
早速分解していきます。
まずは縦置き用の足にヘラを差し込んで外します。
パネルの隙間を見るとツメの場所がわかるので、ヘラを差し込み外します。
ネジが2個あるので外します。反対側も同様です。
パネルを引くと外すことができます。
HDDを浮かせ、端子から外します。
取り外せました。
HDDステータス:不明
IDEというピンがたくさんある古いタイプのHDDです。
斜めに抜くとピンが曲がってしまうので注意が必要ですね。
SATAに変換するコネクターを通し、検証用パソコンに接続します。
S.M.A.R.T.には対応しているものの、ステータスが全く表示されません。
内部データが見られない
エクスプローラーを確認すると、真ん中のパーティーションのみ容量を示すバーが表示されていません。
しかし容量バーが見えるパーティーションの内部を覗いてみてもなにもありません。
当店のパソコンは全て隠しファイルを表示する環境にしてありますが、System Volume Infomationとごみ箱が存在するのみです。
この場合なんらかの理由により見えなくなってしまった、所謂削除データの復旧という形でデータ救出に取りかかります。
持ち込まれる以前にユーザー様がご自分の意思で削除した、すでに利用できないデータも復元されます。
そのため救出できた総データ容量は160GB強とHDDの容量を大幅に超える量でした。
新品の外付けHDDへ移行
一度ご来店いただきデータを確認していただいた結果、データをお渡しすることになったため当店で販売している1TBの外付けHDDへ移行してお返しすることになりました。
データ保全について
お渡しする際に
・内部データをパソコンや別メディアへ複製コピーすること
・複製コピー後、元データを削除しないこと
・今後作成する大切なデータも同様に2箇所で保存すること
をお願いし完了です。
HDDは運がいいと10年以上もちますが、1年で2台壊れるといった例もあります。
USBメモリーやSDカード、CDやDVDなどのディスクもいずれは壊れてしまうため、大切なデータは2箇所に保存し、どちらかが見られなくなってもどちらかから復旧できるようにしましょう。
1箇所にしかないデータはいずれ消えてしまうということですね。
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