名古屋市西区よりお越しのお客様から、「パスワードを入力してログインすると直後にブルースクリーンが発生し再起動する。使用できたとしてもとても遅い」とご相談いただきました。
店頭で確認してみると「問題が発生したため、PCを再起動する必要があります。エラー情報を収集しています。再起動できます。」という文言が表示されました。
NEC PC-VN770RSW VN770/RSW ログイン後ブルースクリーンが発生する
2014年1月発売のWindows8.1搭載モデルです。
Windows10にアップグレードの上利用されていましたが、徐々に動きが遅くなり、ログイン後にブルースクリーンが出現するようになったとのことです。
機械的な故障とソフトウェア的な故障の両方の可能性があり、初期化を視野に入れた上でお預かりすることになりました。
分解:HDD
まずはHDDを取り外します。
裏面右下のスロットからB-CASカードを抜き、10個のネジを外します。
パネルを外し、中央部にあるHDDマウンターのネジを3個外し、SATAケーブルを抜き取ります。
HDDステータス:正常
1200時間ほどしか利用されておらず、ステータスも正常です。
データが必要とのことなのでデータ保全を行います。
メモリー故障
仮組みしてメモリーのチェックテストを行うと、エラーが大量に検出されチェックソフトが強制終了しました。
「FAIL」の文字の横に「Error:16478」とあります。
メモリーは8GBのものが1枚差してあります。
エラーの数が少なければそのままチェックテストは進むのですが、今回はエラーが多すぎたため強制終了してしまったようです。
スロット故障という可能性もあるので検証用メモリーを取り付け再度チェックテストを行いますが、エラーは検出されなかったためメモリーの故障ですね。
検証用メモリーを取り付けた状態でWindows起動の確認を行うと、ブルースクリーンの表示がなくなりました。
しかし動作が遅いため、ウイルスチェックを行います。
マルウェア大量検出
動きを阻害する広告詐欺ソフトの類いのものが大量に検出されました。
メモリー故障とマルウェア感染によるダブルパンチでWindowsの動作がおかしくなってしまっているようです。
Windows10クリーンインストール
NECのメーカーサイトで確認するとWindows10アップグレード対象機種でした。
不具合の誘発を防ぐため、自作パソコンのようにWindows10のみをクリーンインストールしていきます。
内部のデータとメーカーサイトからダウンロードしたソフトウェアで調整を行い、問題がないことを確認します。
メモリー交換とデータ救出、Windows10のセットアップでご依頼いただくことになりました。
メモリー交換
新品の4GBメモリー2枚を発注し、届いたメモリーを取り付けます。
8GB1枚のときに比べてデュアルチャンネルで使用できるため、動作の改善が期待できます。
再度メモリーのチェックテストをまわし、基板との相性不具合やエラーが検出されないことを確認したら内部清掃の上元通りに組み戻します。
データ救出
修理が終わったパソコンのデスクトップに救出データを移行するフォルダーを作成し、復旧データを移行します。
途中でお預かりしたMicrosoft Office 2013をインストールし、外部清掃です。
返却
Windows8.1からのアップグレードではなく10のみのインストールを行い、必要なソフトのみをインストールしたことで不具合が発生する確率が減りました。
メモリー故障やマルウェア感染による動作不良もありましたので、全て真っ新になったことで快適にご利用いただけます。
最後にウイルスやマルウェアに感染しないための注意事項をお伝えし、返却です。
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