こんにちは。パソコンドック24 新宿店 です。
今回は東京都渋谷区より電源が入らなくなったMacBook Airの修理を依頼されました。パソコンはMacBook Air 13-inch 2015年(A1466)モデルです。
久しぶりに使おうと思ったら電源が入らなかったそうです。
よくある原因としては液体損傷があげられますが、液体をかけてしまったことは無いそうです。
それでも気付かないうちに液体が入り込んでしまっているケースはあるのですが・・・。
それでは分解して基板をチェックしていきましょう。
ロジックボードを取り外しました。拡大鏡で水濡れ痕や焼損したような場所が無いか見ていきます。
水濡れや焼損個所は見当たりませんでした。
基板単体で電源を入れても正常に通電していなさそうですので、いずれかのICが壊れてショートしてしまっている可能性があります。
ここから先は壊れているICやパーツを探していくしかありません。
長い戦いになりそうだと覚悟を決めましたが、思いのほか早く壊れているパーツを発見しました!
ヒューズが切れています。早速交換してみましょう。
交換後、通電してみます。あれ? 直ってない!?
あー!前の回路に過電流を流し続ける状態を回避できたのでしょう。
気を取り直して先の回路をチェックしていきましょう。
通電させてサーモグラフィーカメラで見てみましょう。熱くなっているICがありました。
恐らくこのICが壊れているのでしょう。
ICを交換してみましょう。ハンダ装置を使ってICを交換してみたのですが、温度が高いままです。よくよく見るとICの隣にあるコンデンサも熱くなっていることが判りました。
このコンデンサが壊れてショートしたことにより、その手前にあるICにも電気がいっぱい流れたものと思われます。
コンデンサを替えてみましょう。交換後、温度が下がりました。
コンデンサの交換だけでも良かった可能性はありますが、ICがダメージを受けていた可能性がありますのでまあ良しとしましょう。
交換後、基板の電源が入ることが確認出来ました。
それでは組み立てて正常にOSが起動できるか確認しましょう。
OSも正常起動しました。
故障の原因としては経年劣化による自然故障という事になりますかね。
今回のように電源が入らなくなっても修理出来る可能性はありますので、まずはご相談ください。
見積金額により修理をするか買い替えるか決めて頂いて結構です。修理の場合はユーザーデータ、アプリ、システム環境すべてがそのまま戻ってくるメリットも考慮して下さいね。
ご依頼お待ちしております。
MacBook Air 水こぼし・水没(修理に関する参考費用はこちら)
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