名古屋市西区からお越しのお客様より、「電源ケーブルが断線し、パソコンに接続しても認識しない」と外付けHDDをお持ち込みいただきました。
かなり古いもののようで、メーカー名や型番が印字されていません。
内部で固定が外れているのか、動かすとガタガタと音がします。
メーカー・型番不明 外付けHDD
メーカー名や型番が不明といっても、外付けHDDとして設計されている以上データ救出を試みることはできます。
まずは内部のHDDを取り出すため、分解を進めます。
分解;ケース
固定用のネジが外側から見つからないため、隙間にヘラを差し込んでいきます。
ツメのみで固定されていたようで簡単に開きました。
HDDはやはり固定されておらず、抜き出すときにひっかかりも感じません。
慎重に取り外します。
HDDに衝撃は厳禁ですので基本は固定されて販売されているはずですが、なんらかの拍子に外れてしまったのでしょうか。
SATAタイプコネクターのHDD(80GB)でした。
HDDステータス:注意
検証用パソコンに接続すると、認識して内部データの確認はできたもののステータスは注意状態でした。
28000時間ほど使用されており、代替処理保留中や処理済セクタ、回復不可能セクタが100以上検出されています。
経年劣化はもちろんのこと、固定されていなかったことによる衝撃も原因の1つと思われます。
このようにエラーはありましたが、無事お客様が希望されていたデータを救出することができました。
USBメモリーへ移行
計40GBほどのデータを救出できたため、当店で販売している64GBのUSBメモリーに移行してお渡しすることになりました。
外付けHDDやUSBメモリーはパソコンに比べ使用頻度が少ないため、古い型のものを利用されている方も少なくありません。
しかしどんなものにも経年劣化というものは存在します。
特にHDDはパソコンのパーツの中でも1番の消耗品です。
更にUSBメモリーやSDカードなどの電子チップメディアは、壊れてしまうとデータ復旧が困難になることもあります。
「大事なデータがそこにしかない」という状況は禁物ですね。
外部メディアはあくまでバックアップ用途で使用していただく必要がありますが、パソコンももちろん壊れることがあります。
大切なデータは常に2箇所にある状態にしておきましょう。
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