こんにちは。パソコンドック24 田町店 です。
今回は珍しい修理の例となります。
X68000…かなり昔(1989年)のパソコンです。
本機は普通の?パソコンですが、ご存じの方はいらっしゃると思いますが、このX68000はゲーム機として有名なPCでもあります。
ここ数年の間に本機の形状のPCケースが作られたり、
昔の有名ゲームをこの規格に合わせて新しく発売したりと今でも根強い人気があるようです。
今回ご依頼いただいたお客様も発売当初からゲーム機としてご利用いただいているようです。
症状としては2つあるフロッピーディスクドライブ(以降FDD)の片方が読み取ってくれないとのこと。
試しにお借りしたフロッピーディスクを入れてみたところ認識はするものの、
「フォーマットが必要です」
という表記が出て正常に読み取ってくれません。
そのため、とりあえずFDDを確認するために分解していきます。
こちらが蓋を開けたところで、
この写真が問題のFDDです。
この状態で電源を入れてみたところ、フロッピーディスク自体はちゃんと回転しておりますが、
ヘッドが動いていませんでした。
しかしながら読み取りの出力は出ております。
ヘッドを動かすためのステッピングモーターが異常を抱えている可能性が非常に高いとあたりを付けます。
(ステッピングモーターは写真の9Y28と書いてあるモーターです)
しかしながら、このステッピングモーターはもう流通がしておらず、入手難度が非常に高いです。
そして入手出来てもヘッド位置の調整が非常に困難であり、
X68000用のFDDヘッド調節用のソフトを使ってどうにかできるかも?というレベルのため、
今回はちょうど中古動作品のFDDを見つけたこともあり、FDDを丸ごと交換をしてしまいます。
そして、交換後動作確認を行います。
確認はお客様からお借りした「グラディウス」です。
しっかりと動いておりますね。
なんどか入れ直しなど行うも正常に動作しますので、これで修理完了です。
今回はFDD異常でしたが、この年代のPCとなると基板上の電解コンデンサの液漏れにより基板破損などもかなり増えてきます。
本機は既にコンデンサ交換を行っているため、問題なく動作しておりますが、
メンテナンスを一切されていない機種となると、いつおかしくなるかわかりません。
今は使えてるけど長く使いたいから、とりあえずメンテナンスしてみようかなというご相談も大歓迎です。
まずはお気軽にご相談いただければといただければ幸いです。
スタッフ一同、お待ちしております。
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