こんにちは。パソコンドック24 渋谷店 です。
今回は Surface Laptop3 でWindowsのUpdateをかけて再起動したところ「BitLocker回復」という表示から進めなくなってしまったお客様からご依頼を頂きました。
この「BitLocker」というのはWindowsOSに備わっている暗号化のシステムです、一般的に使われることは少ないと思いますが企業がセキュリティとして利用することがあります。
写真に写っている「回復キー」と呼ばれる48桁のパスワードをMicrosoftアカウントから取得しなければ、ログインはおろかシステムからの初期化すらできません。
今回ご相談いただいたお客様はMicrosoftアカウントが分からずBitLocker回復キーのご取得が出来ませんでしたがデータが不要との事でしたのでWindowsのクリーンインストールを行います。
USBでWindows10のインストーラーを用意しBitLockerごとWindowsのシステムを削除してWindows10をインストールし直します。
当店ではOSのクリーンインストールを「リフレッシュパック」と呼んでいます、今回はお客様のご要望によりWindows10のクリーンインストールを行います。
作業内容は、Windows10をクリーンインストール後、各種ドライバー及びWindowsアップデートを行います。
また、ご希望のフリーソフト及びMicrosoftOfficeをインストールし復元ポイントの作成を行いました。
※MicrosoftOfficeやAdobe、セキュリティソフトなどのインストールにはライセンスコードが必要です、お客様のご用意があればインストールのお手伝いをします。
その他各種設定の調整を行い作業完了です。
Microsoftは8月19日(現地時間、以下同)、9日にリリースされたWindows向けの更新プログラム「KB5012170」で新たな問題が発見されたことを認めました。
この更新プログラムをインストールしようとすると、1回目または2回目の再起動時に「BitLocker」の回復画面が表示されることがあるらしいです。
このトラブルが発生するOSは、「Windows 11バージョン 21H2」、サーバーOSには影響しないとのことですが今回のようにBitLocker回復キーが無ければ外部からOSを初期化する以外PCを使用し続ける方法がなくなります。
「KB5012170」をまだインストールしていないのであれば、「BitLocker」を一時的に停止することでこのトラブルを回避可能です。
パッチをインストール済みでも、まだデバイスを再起動していなかったり、1回再起動して問題が発生していない場合は、「BitLocker」の一時停止が有効です。
なお、2回再起動しても「BitLocker」の回復画面が表示されない場合は、運よくこの問題の影響を受けなかったことになります。
とはいえ、このようなことが今後起きないとは限りません、これを機に「BitLocker」の回復キーをバックアップしているかどうか確認しておくと良いでしょう。
Surface(サーフェス)修理
更新:
公開: