名古屋市西区からお越しのお客様より、「バッテリーが膨張しているようでタッチパッドが浮いてきた」とご相談いただきました。
マウスカーソルの操作はできるものの、押下することができずクリックはタッチ操作でしかできません。
wajun Pro-X13 バッテリー膨張による筐体歪み
ワジュンというメーカーから発売されている、第7世代Core i7が搭載された小型ノートパソコンです。
タッチパッドが浮いており、お客様もバッテリー膨張ではないかと疑って持ち込まれました。
金額や預かり日数の関係から、バッテリー交換と取外しのみの両方で見積もることになりました。
分解:SSD・バッテリー
まずは詳細診断のために分解していきます。
ヒンジ部のゴム足を剥がします。
ゴム足下のネジも含め、13個のネジを外します。
下側のゴム足の下にはなにもありません。
ネジを外していくと、バッテリーで押し上げられるせいでツメが勝手に外れてパネルが浮き上がってきました。
下部にあるのがバッテリーですが、膨らみがよくわかりますね。
まずバッテリーコネクターを抜き取ってからSSDを外し、バッテリー固定用のネジを外します。
仮組みをしてメモリーのチェックテストを走らせ、異常がないかどうかの確認を行います。
SSDステータス:正常
購入から3年ほど経っており、使用時間は1000時間を少し超えたところでした。
特に異常はなく、ウイルス等も検出されません。
バッテリー入手不可
取り外したバッテリーから同型のものが入手できないか調べ、同型番のバッテリーは見つけることができましたが、ネジ穴が違うなどの理由により今回のパソコンには使用できません。
ACアダプターを常時接続する必要があり持ち運びには不便になりますが、今回はバッテリー取外しのみで返却することになりました。
内部清掃・組み戻し
SSDとバッテリー固定用のネジのみ元に戻し、内部清掃を行ってから組み上げます。
タッチパッドは元通りの位置に戻った上で正常に動き、押下でのクリックも可能でした。
外部清掃・返却
wajunは1年に1台あるかないかというレベルであまり見ないメーカーです。
比較的安く手に入り、最近では高性能のものもあるようですが、筐体が他のメーカーに比べると薄い作りで、メモリーが直付けだったり見たことのないメーカーのSSDだったりします。
修理を前提とした作りになっていないようです。
安価なのはいいですが、修理をする際の費用は他のメーカーパソコンとメニューに変わりはありません。
それどころかあまり見ないメーカーということはパーツの独自性が高く、今回のように手に入らないか高額修理になることが多いです。
タブレットと同じように、壊れたら買い換えることを視野に入れる必要があるかもしれませんね。
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