名古屋市北区からお越しのお客様より、「久しぶりに使おうとしたらバッテリーが膨張していた」とご相談いただきました。
通常は閉じているはずの部分にかなりの浮きがあり、筐体が歪んでしまっています。
Lenovo ideapad 320S-13IKB Type 81AK バッテリー膨張による筐体歪曲
第8世代Core i3が搭載されたWindows10パソコンです。
Windows11にアップグレードした上で利用されていましたが、しばらく使わなかったうちにバッテリーが膨張してしまったとお持ち込みいただきました。
タッチパッドは使用できますが、このままだと筐体割れに繋がる可能性があります。
こういったバッテリー不具合の場合、バッテリー交換か取り外しをお選びいただくことが可能です。
両方の見積もりを出すことになったため、お預かりして分解します。
分解:SSD・バッテリー
まずは裏面パネルの取り外しです。
トルクスドライバーを使用してネジを外します。
青枠内の左側はパネルの受けが破損して貫通し、右側はネジ受けが破損していました。
バッテリーは下部の細い部分が膨張しています。
バッテリーコネクターと固定ネジを外し、SSDも取り外します。
バッテリーが膨張して筐体を押し上げることはありますが、なかなか見ないレベルの膨張です。
バッテリーを取り外した状態で仮組みし、メモリーのチェックテストを行います。
異常は検出されませんでした。
SSDステータス:正常
使用時間も少なく、正常です。
バッテリー取り外し・ネジ受け補修
バッテリー交換と取り外し両方の見積もりを行い、今回は取り外しのみで進めることになりました。
破損部位を補修します。
バッテリー固定ネジを戻します。
この機種はCMOSバッテリー(日時等設定保持ボタン電池)が存在するので、バッテリーを外してもCMOSリセットはかかりません。
内外清掃・組み戻し
内外部清掃の上で組み戻し、返却です。
バッテリーがないため使用するときに常時ACアダプターを接続しておく必要はありますが、家から持ち出すことはほぼないため問題ないとのことでした。
懸念していた筐体のゆがみも元に戻り、一安心です。
ただし、バッテリーがある状態でACアダプターを接続したままだとバッテリーに負荷がかかる上、熱を持つため膨張に繋がります。
バッテリー充電が100%になったらアダプターを外し、少なくなってきたら差すという使い方が望ましいですね。
今回のようなバッテリー膨張は、放置すると筐体破損や発火に繋がる可能性があります。
壊れたバッテリーの使用はパソコン本体にも影響するため、早めにご相談ください。
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