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iMac 27インチモデル Late 2014 電源が入らない

カテゴリー :Mac修理 電源が入らない(Mac) 電源・ACアダプター(Mac)

こんにちは。パソコンドック24 大阪・扇町店 です。


今回は、電源が入らなくなったiMac 2014年モデルをお預かりしました。
家族の大切な思い出のデータがたくさん入ったままとのことです。
使用していると、突然電源が切れてしまい、以後起動出来なくなったとのことです。


早速、診断の為に分解をしていきます。
iMacを分解するために、強力な両面テープで固定されている液晶パネルを取り外す必要があります。
写真の専用工具が必要となります。


ピザカッターのような工具ですが、
iMacの液晶パネルを取り外す際に絶対に必要です。
クルクルと動かすだけで、上部と両サイドの両面テープのみを切断してくれます。


ピザカッターで切断するだけでは、まだ液晶パネルは剥がれません。
若干の両面テープの粘着で液晶パネルは張り付いたままです。
ピザカッターの後に、このスティックを使います。
スティックのオレンジの丸の所の凹んでいる部分があります。
この部分よりも液晶内部に差し込んではいけません!液晶パネルを壊してしまいます。
このスティックを使い、残っている両面テープの粘着を切断します。
慎重に!このスティックを使いつつ、液晶と筐体の間をこじ開けるように?切り離していきます。
強引にやると、液晶が割れてしまいますので、必要ならドライヤーなどを使い、両面テープを温めます。


液晶の上部と両サイドの両面テープを完全に切り離せると液晶パネルを手前に引いて開けることが出来ますが、
液晶ケーブルなど2本のケーブルは繋がったままなので、いきよいよく開けてはいけません。
そっと上から覗いて見てください。
2本のケーブルを外します。オレンジと黄色の丸です。
構造をよく観察してください。ちょっと慣れが必要ですが、取り外すことは可能です。
オレンジの色のケーブルの基板側のコネクタを破損することがありますので、要注意です。


2本のケーブルを外せたら、液晶をゆっくりと開けていきます。
ゆっくりと開けてください。まだテープの粘着が残っている場合があります。
下の部分が両面テープで繋がっています。
下の部分の両端に赤い丸のような両面テープの端があります。
これを両サイドから中央へ向けてゆっくりと引っ張っていきテープをはがせます。


テープを引っ張っていくと、途中で切れてしまうこともあります。
写真では、わかりにくいですが、オレンジの丸の部分にテープが残ってしまった場合、
先程の工具を使って、テープを切断します。


液晶パネルを外せました。


写真のような小さいネジを外していきます。


ネジを全て外すと、写真のような細長い金具を取り外せます。
この金具を外さないと、他のパーツを外すことが非常に困難です。


スピーカーを外しますが、要注意ポイントがあります。


電源ボタンから伸びているケーブルが、スピーカーの溝に組み込まれていて、
ケーブルは、電源ユニットに接続されているので、ますは、コネクタから外します(オレンジの丸)。


スピーカーが中々取れないので、勢い良く取り外そうとすると、
ここ(オレンジの丸)に電源ケーブルが噛んでいる為、電源ケーブルを切断させる危険があります!
スピーカーの取り外しは慎重に行ってください。


このオレンジの丸が、電源ユニットです。
このパーツに問題が発生している可能性があります。
まずは、青色の丸のケーブルを外します。


青い丸のケーブルも外します。
慣れていないとかなり外し難いと思います。


電源ユニットの右下の部分に隠れているケーブルです。
このケーブルも外します。


交換用のパーツを入手出来ました。


新しい電源ユニットを取り付けて、電源ケーブルをコンセントに接続しみます。
iMacのメイン基板(ロジックボード)に診断LEDという物があり、
そのLEDの一番下のLEDが点灯すれば、電源ユニットが正常に認識されています。
(交換前の電源ユニットでは、このLEDは点灯しませんでした。)


液晶パネルを仮止めで接続してみて、OSが正常起動することを確認出来ました。
電源ユニットの交換で直りそうですね。


元通りに組み込みました。
iMacの液晶パネルを取り付ける為に、専用の両面テープを取り付けました。


こんな感じで、液晶パネルを載せても、筐体が前に傾かないように枕を設置します。


液晶パネルを慎重に載せます。
(写真では、既に養生テープを貼ってしまっていますが、)
養生テープを貼る前に、液晶パネルをただ載せただけの状態で、
オレンジの線の部分を左右よく見ながら、液晶パネルと筐体がズレないように位置調整をします。
そして、養生テープで固定します。


養生テープにより、左右ズレないように位置調整と固定が出来ている状態で、
液晶パネルを全面に開きます。
そして、オレンジの丸の部分を引っ張って剥がします。
液晶パネルは、そのまま前に傾けたままの状態をキープします。


次に、2本のケーブルを接続します。
まだ、液晶パネルは、そのまま前に傾けたままの状態をキープします。


上部、両サイドの両面テープのカバーを剥がします。
全ての両面テープのカバーが外せたら、液晶パネルを筐体に貼り付けます。


ちゃんと24時間筐体を寝かしたままの状態にして、両面テープで固定しました。
あとは、動作確認やクリーニングなどを行い、納品となります。

年式こそは結構経っている機種ですが、
HDDをSSDに交換し、メモリーを増設したりして、まだまだ、現役で活躍してくれているモデルです。
お困りのことがございましたら、ぜひ、お近くのパソコンドック24へお問い合わせください。


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