名古屋市中川区からお越しのお客様より、「ノートパソコンの画面の支えが効かず固定できない」とご相談いただきました。
通常なら自立するはずの画面が後ろまで倒れてしまいます。
DELL Vostro 15 3549 ヒンジ開閉時の抵抗が全くない
(この写真は裏に重しを置いて撮影しています)
Windows7機ですが、Windows10がインストールされた状態で中古購入されたものだそうです。
開閉時に感じるはずの抵抗が全くなく、机の上にパタンと画面が倒れてしまいます。
開ききったヒンジ部は押し上げられているような状態です。
よくあるヒンジネジ受け割れとは別の形で開閉トラブルが起きているようです。
分解:SSD
まずは環境保全やウイルスチェックのためにSSDを取り外します。
ネジを1個外し、蓋を取ります。
SSDマウンター固定ネジを外し、左方向へずらしてSSDを外します。
仮組みをしてメモリーのチェックテストを行った結果、正常でした。
SSDステータス:正常
ベンダ固有数値が多くわかりづらいですが、全周の読み書き検査も行いSSD故障がないことを確認しました。
上下切り離し
原因切り分けのために分解を進めます。
裏面全てのネジと光学ドライブ・Wi-Fiケーブルを外します。
青丸内にも通常ネジがあるはずですが、空の状態でした。
キーボードを外します。
キーボード下のネジと電源スイッチ・タッチパッドケーブルを外します。
ヒンジ金具固定ネジを外し、上半身と一緒に液晶ケーブル・Wi-Fiケーブルを外します。
ヒンジ金具折れ
本来なら繋がっているはずのヒンジ金具がぽっきりと折れています。
ヒンジ部の回転が固かったなどで無理矢理開けるとこうなる可能性があります。
これでは固定補修で修理することは不可能なので、代替パーツを探します。
古い機種ではありますが、運良く性能違いの同型機種ジャンクパーツが見つかったため取り寄せて交換することになりました。
年数が経つほどパーツは手に入りにくくなるものですので、性能違いでも発注できたのは幸運でした。
パーツ交換・組み上げ
比較的綺麗なパーツが入荷しました。
仮組みで液晶が映ることを確認し、内部清掃後組み上げていきます。
支えがなくても自立するようになりました。
不足していたネジも合うものを探し、取り付けます。
外部清掃・返却
外部清掃後、各種機能の確認を行って返却です。
音がする・開閉に難がある・破片が出てきたなどの場合は液晶や筐体破損に繋がるため、早めに対処しましょう。
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