こんにちは。パソコンドック24 名古屋・庄内緑地公園店 です。
北名古屋市からお越しのお客様より、「ランプは点くがそこから先に進まない」とご相談いただきました。電源ボタンを押すとキーボードランプや側面の電源ランプは点灯しますが、画面は真っ暗なままです。
Lenovo ideapad Gaming 3-15ACH6 Type-82K2 ランプ点灯するが電源が入らない
型番にもある通りゲーミングノートパソコンで、高性能機種です。
電源ボタンを押すと側面のランプが点灯し、キーボードランプが数秒点灯します。
通常であれば画面が明るくなりメーカーロゴが表示されるはずですが、真っ黒なまま変わりません。
この症状の場合、様々な原因が考えられるのでひとつひとつ切り分けていきます。
分解:SSD
SSDやHDDが重度故障していると最初の機械チェックで引っかかる可能性がります。
10個のネジを緩め、裏面パネルを外します。
バッテリーを外し、SSDを外します。
SSDのステータスチェックは問題なく、環境保全もできました。
この時点では電源が入るようにならなかったため、バッテリーとSSDの問題ではないことがわかります。
CMOSリセット
バッテリーの左横にあるCMOSバッテリーのケーブルを外し、しばらく放電します。
CMOSバッテリーは多くのパソコンに内蔵されているコイン電池のことで、日時などのマザーボードの制御機能を保持しておくためのものです。
文字通りボタン電池のこともあれば、今回のようにケーブル式、マザーボードに直付けの充電式のものもあります。
こういった電池まで外すことで基板の情報をリセットすると、電源が入るようになることがあります。
今回もこの方法を行ったことで、画面が明るくなりメーカーロゴの表示を確認できました。
仮組みをしてメモリーチェックテストを進め、異常検出ないことを確認。
その後、内部清掃をしてSSDを組み込むとWindowsの起動もできました。
電源設定変更
Windows8以降は高速スタートアップというものが自動で有効になっています。
シャットダウンをする際に現在の状況をSSDやHDDに書き込んで深いスリープ状態になり、次回そのデータから起動することで高速化を図るものです。
しかしこの機能が有効になっていることで不具合を持ち越したり、余計な帯電をしたりして今回のような症状が発生することがります。
また、スリープ状態から復帰できないという事例も多発しています。
そのため再発防止として、高速スタートアップの解除とスリープ状態にならない設定変更を行いことにしました。
コントロールパネルを開き、「システムとセキュリティ」または「ハードウェアとサウンド」をクリックします。
「電源オプション」をクリックします。
「プラン設定の変更」をクリックします。
「コンピュータをスリープ状態にする」をバッテリ駆動・電源に接続共に「適用しない」に設定し「変更の保存」をクリックします。
先程の画面に戻るので、左端の「電源ボタンの動作を選択する」をクリックします。
「現在利用可能ではない設定を変更します」をクリックします。
電源ボタンを押したときの動作:シャットダウン
スリープボタンを押したときの動作:ディスプレイの電源を切る
カバーを閉じたときの動作:何もしない
以上の変更を行い、「高速スタートアップを有効にする」と「スリープ(電源メニューに表示)」のチェックマークを外して「変更の保存」をクリックします。
外部清掃・返却
外部清掃を行い、返却です。
特にWindows10以降はスリープ状態にすることで様々な症状が発生しています。
使用しないときや持ち運ぶ際はシャットダウンするようにしましょう。
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