こんにちは。パソコンドック24 名古屋・庄内緑地公園店 です。
名古屋市西区からお越しのお客様より、「ゲームプレイ中に画面がフリーズする」とご相談いただきました。
使用しているとパソコン本体が熱くなるとのことです。
msi GF63-11SC-063JP GF63 Thin 11U ファン埃詰まりによる熱暴走
第11世代Core i7が搭載されたゲーミングノートPCです。
グラフィックチップにNVIDIA GeForce GTX 1650が使用されており、ノートパソコンとしてはかなりの高性能機ですね。
ゲームプレイ中にフリーズすることがあり、本体がかなり熱くなるためファンが動いてないのではとお持ち込みいただきました。
店頭での起動確認はフリーズが確認できなかったため、お預かりして診断していきます。
分解:SSD
裏面13個のネジを外します。
中央の白いシール下にもネジがありました。
右端にあるバッテリーコネクターを外し、SSD固定ネジを外して抜き取ります。
ファンには細かい埃がついていますが、電源を入れてみると回転したためファン故障ではなさそうです。
SSDステータス:正常
パーセンテージが少し減少しているものの、問題は見られません。
SSD故障でフリーズすることもありますが、読み書きのスピードテストでも異常はありませんでした。
メモリーエラーチェックテストで94度確認
メモリーエラーチェックの一番温度が高くなりやすいテストで94度を確認し、この少しあとに電源が落ちました。
熱暴走を疑い、更に分解して診断していきます。
分解:ヒートシンク・ファン
10個のネジとファンケーブルを外します。
ファンを固定している小さな黒ネジを4個外すとヒートシンクと分離できます。
吹き出し口埃詰まりによる熱暴走
ファンの吹き出し口にびっしりと埃が詰まっています。
まだ購入して1年強とのことですが、なかなかの量です。
ファンは羽根を取り外せるタイプではなかったため、ハケを使用して丁寧に清掃します。
埃を取り除き、フィンが見えるようになりました。
パソコン内部にある細かい埃も清掃します。
熱伝導グリス塗り直し
ヒートシンクとCPU・GPUに塗られていたグリスを拭き取り、塗り直します。
ヒートシンクを外すとそれだけでグリスの冷却効果が下がるため、外した場合は必須の作業です。
温度低下・速度向上
再度メモリーテストを行うと、70度前後に落ち着いた上テストスピードが向上しました。
どうやらサーマルスロットリングが起きていたようで、前回と同じ時間ですでにテストが1周しています。
サーマルスロットリングとはCPU・GPUやSSDの温度が上がりすぎた際にクロック周波数(毎秒行う計算回数)を低下させ温度を下げる処理のことです。
発生した場合必然的に処理速度が下がるので、ゲームのフリーズはやはり熱が原因だったようです。
外部清掃・返却
組み戻し後CPUやGPUの負荷テストも行い、問題なく終了することを確認しました。
外部にも細かい埃がついていたのでしっかり清掃し、ご返却です。
ノートパソコンはデスクトップパソコンに比べファンが小さく、更に少なくなります。
ものによっては2つファンがついている場合がありますが、それでも冷却効果は下がりやすいです。
デスクトップでもノートでも、定期的な内部クリーニングが必要です。
まずは埃が入りにくくなるよう、フィルターをつけたり周辺を清掃したりするようにしましょう。
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