こんにちは。パソコンドック24 新大阪店 です。
ノートパソコン液晶パネルのヒンジ部分が壊れる事自体は珍しくなく、
通常はヒンジを固定している本体側のボディを交換したり、ヒンジパーツを交換して修理します。
但し、今回ご紹介のlenovoG5xxシリーズは
構造的にヒンジ部がよく破損する機種の為、通常の方法で修理しても、
また破損する可能性が高い事、交換部品価格、日数的な問題でパーツ到着まで待てない等の理由から修復、補強で修理する事になりました。
■ヒンジ修理 その1 lenovoG570
これはヒンジを固定する本体側の3箇所のネジ部分が
全て割れてしまっていて通常の修復では実用強度を得られず、
例え修復しても液晶パネルを開閉したら、すぐポッキリ逝ってしまいます。
そこで、この機種は筐体に穴をあけてステンレスワイヤーで補強固定しました
筐体下部に穿孔、元々のネジ穴を利用してワイヤーでヒンジを固定
画像では見えませんが筐体内部の空きスペースに補強材を充填して、
ボディの撓み強度をアップしています。
底から見るとワイヤーが見えます
横から
外したパーツを組み込みました
底部パネルを閉じてもワイヤーと干渉しないように加工しました
上からは補強箇所はわかりません
修理完了、パネルの開閉も全く問題ありません。
当たり前ですが、ちゃんと起動しますね。
■ヒンジ修理 その2 lenovoG565
このG565は、珍しくヒンジ金具が途中で折れてしまっている上に、
反対側のヒンジの固定ネジ部分が2箇所割れてしまっていました。
これも通常の修復ではどうにもなりませんので、
この機種は折れたヒンジを補強修復して、本体側は筐体補強して対処する事にしました。
画像では判り難いのですが、右側のヒンジ金具の筐体に固定する部分が折れてしまっています。
本体筐体側のネジ固定部も破損しています。
ヒンジ金具を補強修復してみました。
液晶パネルを組み立てます。
本体と合体
起動状態でも問題無
カバー部が破損していますので、隙間から補強した部分が見えます。
G565の方が難易度は高かったのですが、何とか実用強度は確保できました。
正直なところ、時間がかからずに手頃な価格で交換用部品が入手できるなら、
この修理方法は避けたいものですが、お客様とご相談して、ご要望があれば全力で頑張ります、ハイ。
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