こんにちは。パソコンドック24 新宿店 です。
今回は世田谷区より充電されなくなったASUS ZenBookをお預かりしました。
モデル名はZenBook Duo 14 UX482Eです。
このパソコンはメイン液晶パネルの他に「Screen Pad Plus」と呼ばれるサブディスプレイが登載されています。タッチペンも使えて便利なPCです。
お預かりしたときの状態
早速状態を確認してみます。
Type-C充電ケーブルを接続しても充電されません。
2ポートあるのですが、片方は全く認識されず、もう片方はケーブルの角度を少し変えると充電できる事もあるようです。
最初片方のType-Cの調子が悪くなり、仕方なく正常な方ばかり使っていたらそちらも調子が悪くなってきたそうです。
分解作業
裏蓋を外してマザーボードの状態を確認します。
2つのType-Cポートが見えます。
写真ではわかりづらいですが、特に右側ポートの半田実装が怪しい状態となっていました。
度重なる上下方向の圧により、半田が割れて断線してしまったようです。
この場合の修理は新しいType-Cコネクタを用意し、新たに半田実装を行う修理が望ましいですね。ところが、バッテリーもかなり劣化しており、数年間使用するにはバッテリー交換が必須な状態です。
今回は修理費用が高額になることと、新しいType-Cコネクタが入荷するまでに時間がかかることから、簡易的に修理を行う事になりました。
コネクタは取り外さずに熱風を当てて半田の再溶着を試みます。この手段は、完全な再溶着ができない可能性が高く、半田割れも再発しやすいものとなります。
バッテリーも劣化している事から、短期間でも使える状態にして、新しいPCの購入を検討していただく事になりました。
熱風ごてを使用してType-Cコネクタの再溶着を試みます。
溶着部はわずかしか見えずちゃんと溶接されているかがわかりませんので、実際に充電を行って確認します。
動作確認
充電ケーブルが接続されていない状態からType-C充電ケーブルを挿し込みます。
Type-C充電ケーブルを正常に認識したようです。
続いてType-Cケーブルを軽く動かして、充電が途切れないことを確認しました。
2ポートとも動作の確認が取れました。
これでとりあえず使える状態にはなりました。
いつまで使えるかはわかりませんが。。。
今回のような修理はあまりお勧めできるものではありませんでしたが、修理費用が抑えられ、修理完了までの納期が短くなったことでお客様には喜んでいただけました。
メーカーでは絶対にやらない修理だと思います。
もちろん完全に直すものではないのでリスクは存在します。
早めにデータバックアップなどの対応をしていただく必要もあります。
お客様の要望に可能な限り応えたいと思いますので是非パソコンドック24 新宿店にご相談ください。
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