こんにちは。パソコンドック24 渋谷店 です。
今回は MacBook Air (M1, 2020) A2337 を鞄の中で水没させてしまい、電源が入らない症状でお困りのお客様からご依頼をいただきました。
MacBookとペットボトルの飲み物を鞄に入れていて、気が付いたらペットボトルのキャップが外れてMacBookが濡れていたそうです。
水没した直後は電源が入っていたそうですが、濡れた箇所を拭いて様子を見ていたら電源が入らなくなったとお伺いしました。
水没状況の確認
早速分解を行いMacBook内部の状態を確認しましょう。
幸いなことにロジックボード上に水没痕は見当たりませんでしたが、左上のIOボードに緑青(錆)を確認いたしました。
※IOボードとは、電源スイッチやイヤホンジャックなどのデジタル信号を入出力するために増設される基板のことを指します。
さらに分解してみるとIOボード全体に緑青(錆)が広がっており、接続されていたケーブルの端子もショートしていました。
この機種のIOボードは電源スイッチとイヤホンジャックの中継基板としての役割があります。
ここまでIOボードが損傷していては電源スイッチの信号がロジックボードまで正常に伝わらないため、MacBookが起動しないのも無理はありません。
また、IOボードの反対側に実装されているUSB-Cポートに緑青(錆)と、液晶パネル内部に浸水している状態を確認いたしました。
写真では分かりづらいと思いますが、液晶パネル内部まで浸水してしまい光ムラが発生しています。
今回の修理内容
お客様とご相談の元、今回はIOボードとUSB-Cポートの交換のみを行い正常な動作を確認いたしました。
MacBookのクリーニングを行い、無事ご納品いたしました。
今回は鞄の中で発生した水没故障だったためか、「ロジックボード」や「キーボードパネル」などのMacBook中央部にあるパーツに水没痕は見当たりませんでした。
万が一ロジックボードが水没してしまった場合、PC内に保存されているデータ消えてしまう可能性もあります。
精密機器であるノートPCと飲み物を同じ鞄に入れると今回のような事故に繋がります。
手荷物は増えるかもしれませんがノートPCと飲み物を分けるだけで対策可能です、ノートPCの持ち運びにはお気を付け下さい。
当店では幅広いメーカーのPC修理に対応しています。
PCの故障でお困りの際はお気軽にご相談下さい。
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