こんにちは。パソコンドック24 相模大野ロビーファイブ店 の丸口です。
MacBook Air 13インチ Mid 2013 のバッテリー膨張による本体変形とクリック不良の修理事例をご紹介します。
お持ちいただいた時の状況
相模原市南区からお越しのお客様からのお持ち込みで、液晶パネルが閉じられずお困りでお持ち込みされました。
キーボードとトラックパッド部分が大きく隆起しているのは、内部バッテリーの膨張が原因と思われますので、バッテリー交換修理になる可能性が高いことをご説明させていただき、ご理解いただいたうえでお預かりしました。
今回お預かりと同時に、クリックもうまくきかないとのことですが、そちらは変形による影響と思われますが、トラックパッドが破損していた場合はトラックパッドの交換修理が発生する可能性があることもご説明しておきました。
詳細診断・分解
お仕事でお使いの大事な環境とのことなので、オリジナル環境保全のためバックアップをとったうえで詳細な診断の開始です。
バッテリーを取り出してみたところ、ぱんぱんに膨張していました。
ご自身では絶対にやらないでほしいのですが、今にも破裂しそうな状態なので、すぐにガス抜きを実施しました。
写真ではすでにガスを抜きましたが、リチウムイオン電池は空気に触れると危険なので、穴を空けたらすぐにテープで穴をふさぎます。
内部のガスは有毒ですし、金属などで穴あけを行うと発火のおそれもありたいへん危険なので、絶対にご自身でガス抜きしないでください。
ひと通り詳細な診断を行いましたが、バッテリー以外は特に異常は認められませんでしたので、バッテリー交換修理をご提案しました。
修理完了・動作確認
バッテリー・パーツを手配し、届いたバッテリーを取り付けます。
充放電確認をすすめ、バッテリーが正常動作することが確認できました。
キーボードやトラックパッドも元に戻り、クリック動作も問題ないことが確認できました。
バッテリー確認が終わったら、内部清掃と外装のクリーニングを施しきれいにして修理完了、速やかにお客様にご報告します。
今回のお客様は、キーボードが変形してからお持ち込みするまですぐにはお持ち込みできなかったそうです。
ノートパソコンの筐体変形はバッテリー膨張が原因の場合が多いのですが、バッテリーが膨張することを知らないお客様が多くいらっしゃいます。
先にも記載しましたが、バッテリー膨張はとても危険です。
膨張する速度が最初はゆっくりでも、徐々に膨張速度が上がり、ひと晩で倍以上膨らむこともあります。
膨張が加速すると破裂したり、破裂して内部の有害なガスが噴出する危険があります。
今回はキーボード側の変形でしたが、裏蓋が盛り上がってくる場合もございます。
少しでも筐体の形に違和感を感じたら、なるべく早くパソコンドック24へご相談ください。
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