こんにちは。パソコンドック24 名古屋・庄内緑地公園店 です。
名古屋市西区からお越しのお客様より、「グラフィックドライバーを更新したらブラックスクリーンで起動しなくなった」とご相談いただきました。
起動してもロック画面が表示されず、黒い画面にウェイトカーソルのみ出現し操作できません。
ストームBTO PG-Pi417D5 グラフィックドライバー不具合で画面が表示されない
GeFORCE RTX 4070ti搭載のBTOパソコンです。
グラフィックドライバーを更新して再起動後、何度起動しても真っ黒な画面に青丸の待機カーソルが出て操作できません。
Ctrl+Alt+Delete同時押しでのセキュリティマネージャーも起動せず、強制終了するしかありません。
今年に入ってからのNVIDIAドライバーは「地雷ドライバー」と呼ばれるほど不具合が多く、当店でもいくつかブルースクリーンエラーなどで修理をしています。
参考記事:【NVIDIAドライバー不具合】Critical Process Diedで再起動
グラフィックドライバー更新直後から発生している症状ですので、更新後のドライバーが原因で異常を起こしているのはほぼ間違いありません。
分解:SSD
まずは環境保全のため、グラフィックボードの上にあるSSDを外します。
この状態でメモリーのエラーチェックを行いましたが、テストは無事完走し異常も見つかりませんでした。
SSDステータス:正常
パーセンテージに若干の低下は見られますが、問題ありません。
復元ポイントなし
まずはWindows11のインストールメディアを使い復元ポイントでドライバー更新前の状態に戻そうとしましたが、復元ポイントは作成されていませんでした。
通常はWindows Updateやソフトウェアインストール、ドライバー更新などがあった場合復元ポイントの作成がされるのですが、全く存在しないようです。
セーフモードでは起動
復元ポイントでの修復はできなかったため、セーフモード起動を試します。
「トラブルシューティング」から「スタートアップ設定」に入り、セーフモード(必要最低限の機能のみ読み込んで起動するモード)で起動します。
セーフモードではロック画面が表示され、ログインも可能でした。
グラフィックドライバーを確認すると、2025年5月末に公開された最新バージョンの「576.52」でした。
グラフィックドライバー完全アンインストール・安定版クリーンインストール
不具合が発生している状態のため、コントロールパネルではなく「DDU(Display Driver Uninstaller)」を使用してグラフィックドライバーを完全削除します。
その後再起動すると通常通りロック画面が表示され、デスクトップへのログインが可能でした。
グラフィックドライバーが存在しない状態のため、自動起動のゲーム関連か「gpu.exe – システムエラー nvml.dllが見つからないため、コードの実行を続行できません。プログラムを再インストールすると、この問題が解決する可能性があります。」というエラーが出現しました。
安定版と名高い「566.45 Hotfix」バージョンをインストールし、グラフィック関連の負荷テストを3つほど行います。
どれも問題なくパスし、グラフィックボードの故障でないことも確認できました。
内部清掃・返却
内外清掃を行い、インターネット接続をしても画面表示に問題がないことを確認。
不具合防止のため、高速スタートアップの解除を行いました。
セーフモード起動ができなければWindowsを入れ直す初期化の可能性もあったため、そのままの環境でご返却できひと安心です。
今回は安定版のドライバーをインストールしましたが、安定版でも不具合がないわけではありません。
ドライバーは不具合がなければ無理にアップデートする必要はないため、今後のアップデートは様子見していただくようお願いしました。
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