こんにちは。パソコンドック24 阿倍野店 です。
今回は大阪市平野区のお客様より、Dynabook B65/ER をお預かりしました。

「電源を入れてからデスクトップが出るまで10分以上かかる」
「起動後もしばらく固まったまま動かない」
とのことで、かなりお困りのご様子でした。
お持ちいただいた時の状況
お預かりしたDynabook B65/ERはWindows11、メモリ4GB、HDD500GB構成 でした。
起動後、タスクマネージャー上で次のような挙動が見られました。
- メモリ使用率:70~80%
- CPU使用率:95%前後で高止まり
- HDD使用率:常に100%で張り付き

HDD使用率が100%に張り付き、動作が極端に重い状態でした。
Windows11とHDDの組み合わせでは、内部処理にディスクが追いつかず、「まるでフリーズしているように見える」 状態になりがちです。
詳細診断とご提案した改善内容

赤枠で囲んだネジを全て外します。黄い枠はメモリが搭載しているので一緒に外します。青枠はバッテリーです。一番に外します。

Dynabook B65/ER 内部のHDD搭載部です。
内部を確認しつつ詳細診断を行ったところ、主な原因は次の2点と判明しました。
- メモリ4GBではWindows11の常駐処理に耐えられない
- HDDのアクセス速度不足で読み書きが渋滞している
この構成では、OSの起動だけでリソースを使い切ってしまい、
ブラウザやアプリがまともに動かない状態になります。
そこで今回は、お客様とご相談のうえ、次のような改善方法をご提案しました。
- メモリを 16GBへ増設
- HDDを SSD 500GBへ交換
- 使い慣れた環境をそのまま引き継ぐためのデータ移行
メモリ増設とSSD交換作業
Windows11環境で効果が大きいメモリ16GBへの増設作業です。
内部清掃を行いながら、まずはメモリを16GBへ増設しました。

常駐ソフトやバックグラウンド処理が多いWindows11では、8GB以上を推奨しており、16GBまで増やすことで余裕を持った動作が期待できます。
HDDをSSDへ交換し、読み書き速度が大幅に向上しました。
続いてHDDを取り外し、500GBのSSDへ載せ替えたうえで、

もともとの環境をそのままお使いいただけるようデータを移行しました。
作業後の改善結果

起動時間は約30秒程度に改善し、負荷も大きく下がりました。
作業後の起動時間は、
- 10分以上 → 約30秒程度
まで大幅に改善しました。
起動時のディスク使用率も落ち着き、
ブラウザやWord、Excelなどのアプリもスムーズに起動するようになりました。
お客様からも「本当に同じパソコンとは思えないくらい快適になった」と大変うれしいお声をいただきました。
今回の教訓とアドバイス
Windows11では、「メモリ4GB+HDD」構成は実質的に動作がかなり厳しい ケースが多くなっています。
例えば、次のような症状がある場合は、今回の事例と同じような状態かもしれません。
- 起動に5分以上かかる
- マウスは動くがアプリがなかなか開かない
- HDDランプが点灯しっぱなしになっている
- タスクマネージャーでディスク使用率が100%のまま下がらない
買い替えを検討される前に、SSDへの交換とメモリ増設を行うことで、
負担を抑えつつ、まだまだ快適に使い続けられるケースは少なくありません。
締めの言葉
今回のように、「起動が遅い」「固まる」「HDD使用率100%」といった
Windows11特有の動作不良でお困りの際は、ぜひお近くのパソコンドック24までお気軽にご相談ください。
お使いの環境やご予算に合わせて、最適なご提案をさせていただきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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