パソコンドック24 芦屋店です。
7月25日ともなると、正に夏本番!、最近猛暑日が続く毎日です。
皆様も熱中症対策は十分にして、夏バテしないように心がけてください。
さて、人間が暑さに弱いように、パソコンも特に暑さに弱いのはご存知でしょうか?
パソコンの暑さ(熱)への対策を怠ると、最悪の場合パソコンが夏バテで死亡(故障)してしまいます。
今回のお持込機種は DELL Vostro230 というスリムタイムのデスクトップで、最近
気が付いたら電源が切れていることがあり、起動時にシステム修復画面になるという症状です。
クリーニング・熱暴走対策
お聞きしましたところ、お持込前にご自分でパソコン内部は掃除機で掃除したということです。
早速パソコン内部を確認してみると、パソコン内部は確かに比較でききれいですが
ファンを外してよく見るとヒートシンクが完全に目詰まりしています。
また表面上はきれいでも、ファンの裏側も御覧のようにヤニと埃でべっとりです。
これでは、気温上昇する夏場には、CPUが限界温度(約80℃以上)に達して
安全のために電源供給がカットされ、パソコン自体の電源も同時に切れてしまい
ます。システムは正常に終了されていないため、重要なシステムファイの更新中
に電源がカットされるとファイルが破損することがあり、次回起動時にシステム
修復画面などが表示されてしまいます。
写真は、今回のお客様の DELL Vostro230 スリム型デスクトップパソコンの内部
のCPUヒートシンクとファンの写真です。このかたはおタバコをよく吸われる
方のようで、タバコのヤニが固着してしまっています。こうなると掃除機で吸った
ぐらいでは埃が取れません。
ファンを外して無水アルコールでヤニを溶かしながら固まった埃を取り除く必要が
あります。汚れが酷い場合や、年数が経っているいる機種では、アルミ製の放熱
フィンを外して、劣化したCPUグリスを取り除いて新しいCPUグリスで再度
グリスアップする必要があります。
これがお掃除後の写真です。きれいさっぱりヤニと埃が取れました。
上記以外に、電源ユニット、パソコン内部の埃をお掃除し、HDDとメモリの点検
他にシステムファイルの破損が無いかのチェックとシステムファイルの最新アップ
デートなどを行い、念のためのCPUへの負荷試験を経て、再発がないかどうか
チェックしました。
幸い、再発はしませんでしたので、作業完了です。
今回のように、気温上昇する夏場に特に発生しやすい症状というのがあります。
具体的にはどのような症状かと申しますと...
先ずは、下記のような兆候が度々現れます。
順番は症状の軽いものから重たいものです。
1.パソコンから大きな音が出る(ゴーとかカタカタとか)
2.動作が重たくなる
3.画面が時々固まる、または固まったまま動かない
4.突然真っ青な画面になる
5.突然電源が切れる
そして...
電源を入れても画面がでない。または電源が入ってもすぐに切れる。
電源すら入らない....死亡となります。
上記の5番までの症状であれば、未だ間に合うかも知れません。早急に
お近くのパソコンドックへパソコンを入院させて下さい。
5番までの場合であれば、パソコン内の放熱に問題があり、お掃除や、
CPUのグリスアップまたは一部の部品交換で元気に蘇ります。
死亡してしまうと、ほぼ確実に部品の交換修理が必要な高額修理になります。
特に、パソコン内のCPU放熱のためのファンやヒートシンク(放熱板)周りの
埃の付着は定期的に掃除する必要があり、おタバコを吸われる方や、厨房などで
煙の多い環境、工場内や土足の事務所の床置き、寝室などの埃の多い環境では
パソコン内に思いのほか埃が溜まっている場合があります。
目に見える部分はご自分でも掃除機で埃を吸えますが、ファンを外す場合破損の
危険がありますので、やはり専門家にお任せ頂ければ安心です。
また、CPU周りだけでなく、電源ユニット内部や、グラフィックボード内部にも
冷却用のファンがあり、同様に埃が溜まると色々な不具合が発生します。
この猛暑の夏に、パソコンの死亡事故が発生する前に是非当店で健康診断を受けて下さい。
PC修理 「異音がする・熱い」の症状は?(修理に関する参考費用はこちら)
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