今回は京都市南区のお客様が、電源がなかなか入らず、電源が入ってもすぐに落ちるとの事で来店されました。機種情報:Panasonic CF-S9
店頭で確認すると、確かに5回に1回くらいしか電源が入らず、筐体左側(排熱口がある方)がすぐにかなりの熱を持ってました。この機種では、どちらも非常に多いトラブルです。またお急ぎとの事ですぐに診断しつつ修理に取り掛かります。
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診断ツールにかけると、CPUの温度が99℃に(;・∀・)
ここまで高い数字はあまり見ませんが、かなり状況はよろしく無いです。
案の定、写真を撮った後にすぐ落ちました。。。
状況が確認できたので、分解していきます。
いつも通り、ひっくり返してバッテリーを外し放電してから、各種ネジを取っていきます。数カ所非常にかたいネジがあり、一般の方がチャレンジしてネジをなめさせてしまう事があり、何とかして欲しいと持ってこられる事もあります。ネジ穴とドライバの径があうものを使っていきます。
次に上面です。
レッツノートはキーボードが強力なテープや粘着剤が使われてます。ヘラとかを横から差し入れて外さないとヨレヨレになるので、色々と注意しつつ各パーツを外します。
次にマザーボード、CPUファンを取り外していきます。
電源ボタンが入りにくい原因は、ほぼこのパーツが汚損している事が原因です。
こちらを洗浄してから、CPUファンを見ていきます。ファンのところを確認すると、軸が摩耗して潤滑剤もなくなっているせいかほぼ回りませんでした。
こうなると新品に交換です。CPU側のグリスは、少し厚みが必要なので整形して再利用しつつ、グラフィックチップ側はグリスを塗り直して組み上げです。
全てを再度組み上げて動作確認です。このときが正直いつも緊張します(´・ω・`)動いて当たり前ですが全てをばらすと何か忘れ物があったりします。OSを動作させ、負荷をかけなければ特に問題ありませんでしたが、高負荷のテストをすると30分くらいで落ちました。熱暴走で落ちる事を何度も繰り返して持ってこられるこの機種は、CPUファンを新品に換装しても改善しない事があります。熱暴走で落ちる現象を繰り返すことで、CPU等の劣化が出ていると思われます。今回はBIOSの更新が1つあったため、更新してから再度高負荷のテストをすると数時間落ちませんでした。BIOSの更新により、ファンの回転数制御又は高温での電源断のタイミングが変わる様です。
電源ボタンも本来の動作を取り戻し、5発5中でした。(多分100発100中( ー`дー´))
CF-S9は、特に熱暴走と電源ボタン不良が多いです。どちらも設定等では、まず直りません。今回は約3時間で修理完了した事で、お客様にもかなり喜んで頂けました。
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