今回は京都市北区のお客様より、コーヒーをこぼしてしまいキーボードの感触が悪いとの事で来店されました。機種情報:MacBook Pro(13インチ Late 2013)
コーヒーを零された場所がキーボードの上との事でしたが、いたずらに通電させるのもリスクがあるので起動はせずに、ご申告の内容を確認するとキーボード左下のキーの多くで反応が悪くなってました。
一度変性してしまうと、洗浄で一時的に直ってもまた打感が悪くなったりするのでキーボードの交換をおすすめしました。但し、このモデルは現状で日本語キーボードの手配が困難であったのと、お客様がUSキーボードでも問題無いとの事でUSキーボードへの交換となりました。USキーボードは、Returnキーが小さいため、アッパーパネルのアッセンブリ交換です。海外より商品を取り寄せ、交換に着手します。Windowsの一般的なノートPCは、キーボード交換が比較的容易ですが、Macのノートはほぼ全分解が必要です。
最近は、いろんなパーツがネジではなく強力な粘着テープで付いてます。このモデルはバッテリーとマイクのデバイスを取るため、暖めて粘着テープを剥がします。
暖める具合が少し難しいですが、どうにかバッテリーが取れました。
その他、ロジックボード・ファン・I/Oボード・トラックパッド下の金属板を外したところです。コーヒーを零されてましたが、各パーツを見るもその痕跡は見当たらず、不幸中の幸いでキーボードだけで被害は食い止められた様です。MacbookProはキーボードの下にLEDフィルムとシートが貼られているので、ロジックまで侵入しにくい構成になってます。但し、通気口や横面のUSB等の口から水分が侵入するとすぐにロジックボードがアウトになってしまいます(;´д`)
あとは、マイクのデバイスを外したらUSキーボードと交換です。横面の各インターフェースあたりの筐体形状が0.5mm程厚く、そのままではロジックボードが収まらなかったため、少し加工して組立です。
全分解のため、全てのデバイス動作を確認して修理完了です。日本語変換は、”かな”キーが無いので”command”+”スペース”キーです。
Macはデザインが優れているので、キーボードに日本語が表示されているのがいまいちと思われる方もいます。キーボード交換をご希望されてましたら、パソコンドック24へご来店下さい。
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