こんにちは。パソコンドック24 大阪・扇町店 です。
今回はNEC LaVie Z LZ650/TSS(PC-LZ650TSS)の水没修理のご依頼です。
「お酒をキーボード全体にこぼしてしまい、一度起動したが電源が切れて起動しなくなった」という症状です。
水こぼしの際、慌ててPCやデータは無事か確認しようと電源を入れてしまう方がいらしゃいますが、落ち着いて応急処置を行ってください。
【水をこぼした際の応急処置】
- ACアダプタを抜く
- バッテリーを外せるモデルは取り外す
- 水分を拭き取る
上記処置を行い、絶対に通電はしないで修理専門店へお持ちください。
通電をするとショートしてしまう可能性があり、復旧がより困難になる恐れがあります。
今回のお客様は水没後すぐに電源を入れてしまいました。
しかし、しばらくして冷静になりインターネットで水没復旧についてお調べになられたときに「通電してはいけない」ということを知り、当店にご来店されました。
すでに水没してから丸一日経過しているので、腐食が進んでいるかもしれません。まずは分解し内部の水分を除去しクリーニングを行います。
バッテリー付近に水没した跡があります。マザーボードの裏側やキーボードも確認するため、より詳細に分解します。
マザーボードには腐食や水没した跡が少しだけ見られました。丁寧にクリーニングを行います。
どうやらキーボード左側にお酒がかかったようです。綺麗に清掃しましょう。
汚れは綺麗に取り除くことができました。左側の汚れのようなものは汚れではなく塗装剥げですね。
次は、内蔵キーボード自体の汚れを見ていきます。
汚れが付着していますね。中にも入り込んでいるかもしれないので、シルバーのプレートを取り外し汚れを確認します。
黒いネジで固定されているのがおわかりでしょうか?
これを全部外していきます。
割と根気のいる作業です。
幸いキーボード内部には腐食や汚れはありませんでした。
清掃も終わり内部は完全に乾いている状態なので、分解したパーツを全て取り付け、電源が入るか確認します。
電源が入りました!
運の良いお客様です。ログインもでき、動作・データも問題なさそうです。
動くことは確認したので、次はハードウェア、メモリのテスト、水没が酷かったので一番心配なキーボードのテストを行います。
キーボードテストやその他ハードのテストも問題なく終了し、正常に動作していることを確認できました。
バッテリーが濡れていたので交換が必要かと思いましたが、今回はパーツを交換することなく内部清掃・水没点検で復活させることができました。
大切なデータも無事でお客様に大変喜んでいただけました。
半ば諦めていたお客様が喜ぶのを見ると、修理する側の私達も非常に嬉しいものです。
水没したパソコンの修理・データ復旧は、パソコンドック24 扇町店へご相談ください!
PC修理 水こぼし・水没(修理に関する参考費用はこちら)
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