今回は福知山市のお客様が、タブレットパソコン画面表示不良との事で来店されました。
機種情報：ASUS TransBook(h100ta-dk004hs)
お持ち込いただいたパソコンと、割れた液晶画面が2枚…。
ご相談いただいたお客様に状況をお聞きすると、タブレットPCを落下させてしまい画面が割れてしまったことから始まります。
極力安く修理する為、まずご自身で液晶ユニット部品を入手し、交換を試されたそうです。
しかし、液晶ユニット交換中に手元が狂い新しい部品を再び割ってしまいました。
これが写真に写っている割れた液晶の経緯です。
液晶修理
お客様はそれでも挫けることなく、液晶部品を追加で購入しました。
そして今度こそ「無事組み上げた！」と思いきや、今度は何をしても画面が映らない。
ついにお手上げとなり、当店にお持ち込み頂きました。
まずは、新しい液晶部品でも映らない原因の特定を進めます。
お預かりした機器を分解していきます。
本機は、液晶ユニットの裏に基板やバッテリーが装着されているタイプで、内部にアクセスするにはラッチで止まっているバックパネルを取り外す必要があります。
樹脂製のヘラ等バックパネルと液晶ユニットの隙間に差し込み、ラッチを外していきます。
その際にラッチの位置が少し深く液晶パネルを破損してしまうリスクが非常に高いです。
お客様の液晶交換失敗からも、破損しやすい部品であることが見て取れます。
液晶パネルが曲がったりあらぬ方向にテンションがかからないように細心の注意を払う必要があります。
無事バックパネルを取り外しました。
ざっと全体を見た感じ、この機器の分解に関しての注意点は、「バックパネルを外す」のが最難関といった印象です。
SSDはシステムボードに内蔵されているようなので、SSDが故障するとデータの取り出しが困難になりそうです。
普段からデータバックアップを行うのが重要な機器です。
そしてようやく、障害の切り分け作業に入ることができます。
まず、液晶を交換してみましたが、状況変わらず。
メイン基板交換、バッテリーなども交換してみても状況が変わりませんでした。
そして、「液晶ケーブル交換」でやっと画面の表示を確認しました。
問題箇所を特定できたので該当部品の「フラットケーブル」を確認したところ。
端が少し、へしゃげていました。
お客様に状況お聴きしたところ、作業過程でこのフラットケーブルの抜き差しを行っていたそうです。その際に破損したものと推測されます。
ケーブルは、すんなり入らなければ無理に押し込まず一旦コネクターを観察し、構造をしっかり確認しましょう。
新しいケーブルに交換し、OSを起動。すべての動作を確認して無事納品可能な状態となりました。
ここ数年で、タブレットPCが急速に普及してきました。
持ち運びやすさ、操作面、デザイン等次世代的な楽しさ、良さがあると思います。
半面、分解が非常に難解な機器が多く、メーカーに修理依頼した場合は、データ初期化で新品と交換という対応が多いようです。
当店ではタブレット機器でも必要に応じて分解修理対応をいたします。
基本的にデータを初期化することはありません。
タブレットPCのトラブルでお困りの方は、パソコンドック24京都店で対応できる可能性が高いですので、
是非一度お問い合わせ、ご来店ください。お待ちしております。
PC修理 「画面のトラブル」の症状は？（修理に関する参考費用はこちら）
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