今回は津市内のお客様より、電源を入れると、ピーピーと音がして起動しなくなった【DELL Vostro 200】をお預かりしました。
『ピーピー』音がするというのは気持ちの良いものではありません。特に一般のユーザー様ならなおさらでしょう。
でも修理をしているものにとってピーピー鳴るビープ音は【異常がある場所を教えてくれる合図】なのです。その合図に従って調べてみると・・
原因は【メモリ】でした。
メモリはソケットとの接触不良が原因でエラーが出ることも多いので、接点のクリーニングと何度か抜き差ししてみましたがダメなようです。今回はメモリ自体の不良と判断し交換となりました。
さらに調べてみると・・グラフィックボードのヒートシンク(放熱版)が外れかけています。直そうとしましたがプラスチックの爪が劣化しており、簡単には直りそうもありません。
グラフィックボードの出力端子は【DMS-59ピン】という、モニター2台分の映像を1つの端子から出力する少し珍しいタイプでした。
お客様に使用状況を確認したところ『1台のモニターでしか使っていない』との事でしたので、このグラフィックボードは今後の故障も考え取り外してしまうことにしました。
映像はオンボードの出力端子がありますので、そちらからモニターへ接続します。本体裏のキャップ(カバー)を外すと出てきました。これがオンボードの映像出力端子です。
今回はメモリの不良が原因で交換しましたが、故障の原因がメモリ、グラフィックボードの接触不良であれば、接点のクリーニングだけで直ることあります。
また、今回のグラフィックボードのように、障害のあるパーツを取り外して修理完了ということもあります。当然、パーツを交換しないのですから修理代金も安価です。
当店ではお客様の使用状況を確認し、必要最小限の費用で済むよう修理プランのご提案をさせていただいております。お客様にも『思っていたより安く済んだ』と大変お喜びいただきました。
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