こんにちは。パソコンドック24 大阪・扇町店 です。
今回のブログ内容はMacBook Air 13inch Early2015のロジックボード修理です。
前日まで普通に使用出来ていたのに、突然、電源が入らなくなったとの事。
本体を分解し、まずは目視確認してみましたが特に目立った所はありません…。
(※SSDとバッテリーはご自身で一度交換された事があるとの事)
厳密に言うと、一瞬だけファンは回転するのですがすぐに止まってしまうといった
状態です。全く通電しないという不具合よりも実は厄介なトラブルです…。
とりあえず原因究明のためにロジックボードを外して裏側をチェックしてみます
すると…


ロジックボード裏側は腐食箇所のオンパレードでした


これだけ腐食しているケースは正直、珍しいです…(^_^;)


なぜかMacPCの電源系トラブルはこういった液体の腐食による原因が多いです。
しかもお客様に自覚症状がないので構造上、液体が入りやすいのかも知れませんね。
この時点でロジックボードの不良は確定です。メーカーに修理を依頼すると間違いなく
ロジックボード交換という修理内容でかなり高額な修理代を請求されてしまいます。
…が!そこは我々パソコンドック24の腕の見せ所。基板の洗浄だけで直る可能性も
考慮し、まずは基板を徹底的に洗浄してみます。


作業の都合上、一部はんだ修復済みの箇所が写っていますがそこはご勘弁を(;´Д`)


同じ位置に顕微鏡を合わせるのが実は結構大変でした…orz


あれだけ汚れていた基板も洗浄でかなりキレイになりました♪
とりあえず基板を洗浄したのち、通電確認してみましたが、残念ながらやはり正常に
起動してくれませんでした。…という事は、回路上にまだ何か問題が残っているという
事になります。実体顕微鏡を用いて基板をとことん眺めながら怪しい部品を取り外して
壊れていないかを直接調べていきます。
なんとか見つけました!ランド(はんだののりしろ)が完全に剥がれてしまっています。
回路図で詳しく調べてみたところ、このランドの部分には本来3.3Vの電圧が流れて
いなければならず、それが腐食により断線していた事によって、ここから先
への電気が流れず正常に動作しなくなったという経緯のようです。
ようやく根本的な原因が判明したので、あとははんだ作業にて修復するのみです。
ものすごく小さな部品なので修復後の肩こりを覚悟しながら作業に臨みます(;^ω^)
ICからかろうじて出ている足から0.08mmのエナメル線をはんだ付けし、回路上で
同じライン上に繋がっているすぐ近くのチップコンデンサに付けました。
上の画像だと判りにくいですが、綿棒と比較してみるといかに小さいか一目瞭然!
ちなみにMacBook Airで使われている一番小さい部品のサイズはこれ位です…orz
他にも腐食により断線していた全ての箇所をはんだにて修復し、電源ON!
あれだけボロボロだったMacBook Airが無事復活しました♪\(^_^)/
直った後だから言えますが…正直な所、あの状態からここまで正常に動いてくれた事
に自分でもビックリです(;´Д`)
パソコンドック24は、それがたとえどんな壊れ方をしているマシンだったとしても、
そこに少しでも僅かでも直る可能性があるならとことんやります!
診断前のお電話でのご相談も受け付けておりますのでお困りの方はいつでもお気軽に
パソコンドック24扇町店までお電話くださいね~♪(o^―^o)
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