こんにちは。パソコンドック24 渋谷店です。
最近、下の写真のような状態で持ち込まれるご相談が増えています。
今回は、渋谷区神南のお客様よりご相談いただきました。MacOSをHigh Sierra(ハイ・シエラ)にアップグレード失敗したり、勝手にアップグレードされちゃったり、アップグレードは出来たけど、ソフトウェアアップデートのタイミングでOSが正常起動しなくなったとの事です。
まずは、裏蓋を開けてHDDを取出します。
HDDの故障が原因でOSが正常起動しないのか?どうかをまず診断します。
HDDの状態を簡易診断するツールで見た画面です。
HDDは、ハード的には、問題無さそうですね。
裏蓋を開けたついでにファンも取り外してみて
ホコリが詰まっていないかをチェックします。
エアーコンプレッサーを使用して内部のホコリ除去は必ず行います。
HDDの更なる検査も踏まえて、また、お預かりした時の状態のバックアップの為にデュプリケーターを使いHDDのバックアップを取ります。
バックアップが終われば、もう一度組み上げてからツールを使用してハードウェア総合テストを行います。ハードウェアに問題はなさそうです。
今回のようにハードウェアに問題が無く、OSのアップグレード失敗によりOSが起動出来なくなった場合のお勧めする修理方法の一例をお伝えさせて頂きます。
command + Rキーを押しながら電源を入れると内蔵のリカバリープログラムが起動します。
ディスクユーティリティを起動して、Macintosh HDを消去して再フォーマットします。
※データも消えるので必ずバックアップしてからやってくださいね。
MacOS High Sierra(10.13)をクリーンインストールします。
これが長い!
長ーい時間をかけて、OSのインストールが完了したら
ソフトウェア・アップデートを行い、10.13の最新の状態にします。
写真のようなケーブルを使用して、元の状態をバックアップしたHDDを接続します。
ユーティリティにある「移行アシスタント」を使用して、
バックアップしたHDDからOSを新規インストールした環境に
アプリケーションやデータなどの元の環境の移行を行います。
移行アシスタントが完了したら、OSは綺麗な状態で、しかも最新で、お客様の元のアプリケーションやデータなどが移行出来ている状態となります。
※全てのアプリケーションがアップグレード後のOSで使用できる訳ではありませんので要注意です。
これらの作業を行う事で安全にアップグレードが出来ます。
また、ちょっと古めのMacでもまぁまぁ普通に動くようになるはずです。
それでも、更新後に遅くなったと感じているお客様には、
内蔵のHDDをSSDへ交換し、上記の作業を行なえば快適にご使用になれます!
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