梅雨の時期に差し掛かり、だんだん気温も上がってきて夏に向かっていますね。
早いもので今年ももう折り返しに来ております。
さて今回は東芝のノートパソコン T55/TR PT55TRPの修理を行いました。
ご相談の症状は液晶画面の角度によって、画面が付いたり消えたりするとの事。
特に90度以上開くと画面が消えてしまうという事です。
液晶画面は確かに開閉センサーというものが有り、画面を閉じると画面を消灯させたりスリープにしたりという役割を担っています。そのセンサーの誤動作?それとも液晶ケーブルの断線??早速診断していきましょう。
まずは液晶画面の枠を外します。
最近の樹脂部品は肉厚が薄く、変な力を入れると千切れてしまうのでゆっくり慎重に、愛と勇気をもって外していきます。
そうすると見えてきました。
緑色の基板の下を伝っているのが、メイン基板と液晶パネルをつないでいる液晶ケーブルです。
そしてこのケーブルは液晶画面を支えているヒンジ部分をグルっとUの字型に這っております。
そのヒンジ部分のケーブルを持ち上げてテンションをかけてみます。
すると・・・
画面がちらちら点滅をします。
原因はケーブル断線とみて間違えないようですのでケーブル交換の手配を行います。
ひとまずお客様に原因・お見積りをお伝えし修理続行のお許しを得ましたが、
パーツ取り寄せに少しお時間がかかりそうなため、一旦パソコンをお客様にお返しさせて頂きました。
そしてパーツが入荷し、再びパソコンをお預かりしましたので修理再開です。
液晶パネルを取り外し、裏面に接続されているケーブルを新しく取り寄せたケーブルに交換します。
メイン基板側を這わして接続します。
そして電源を入れ動作確認です。
無事に画面が映りました、画面角度を変えてもチラつきや、画面が消えてしまったりという症状は起きませんので、修理は無事完了です。
ノートパソコンは液晶ケーブルがヒンジ部分を通っていますので、画面の開け閉めを繰り返しによってケーブル断線が起きてしまう事は珍しくありません。
防ぐ決定的な対策はありませんが、パソコンを使い終わった後必要無ければ画面は開いたままにするなど不要な画面の開閉をしない事で、ある程度発生リスクを抑えることは可能かと思います。
電源は入るが画面が映らない、画面がチラつく、色がおかしいなどのトラブルがありましたらお気軽にパソコンドック24へご相談ください!
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