こんにちは。パソコンドック24 名古屋名東店 久保井です。
暑い夏がやってきました。
ここ名古屋も連日真夏日で、盆地ならではの酷暑となっています。
今回お預かりしましたパソコンは自作パソコンです。
自分で好きなパーツを選んで、使用条件に合わせてパソコンを組み上げていく少し玄人好みのパソコンとなっています。
しかし、故障となるとどこにエラーがあるのか等、自分で調べて解決していかなくてはなりません。
修理でお持込いただいたパソコンも「動きが遅くなってどうにもならない。友人から譲り受けたもので自分で調べることも出来ない」とお持込みになりました。
では、分解して調べていきます。
まずはHDDを調べるのですが、このパソコンはSSDが装着されていました。
SSDには問題がありませんでしたのでデータを保全しつつほかの部分を調べていきます。
本体をチェック中にCPU温度がグングン上がっていくのを発見しました。
静観していると100℃近くまで上がります。
この辺りが怪しいですね。そのパーツがこれです。
メーカー製パソコンですとあまり見ない装置ですね。
水冷式CPUクーラーというパーツです。
仕組みは車と同じで、CPUの熱によって熱くなった冷却水がFAN付きラジエータによって冷やされ、循環するシステムです。
通常ですと
このようなFANがついているパーツが使われています。空冷式FANです。
空冷式よりも水冷式のほうが冷却効果は高いので、ゲームや動画編集などCPUが高温になりやすい場合、より良く冷やすために水冷式を利用することが多いです。
しかし、空冷式に比べると金額も高くなりますし、設置も手間がかかります。
点検用のパーツで起動したところ温度も安定したので、このパーツの故障に間違いないでしょう。
お客様に相談して、価格を抑える空冷式にするか、機能を重視して水冷式にするか相談したところ、これからの季節や利用条件で水冷式で修理する方向で決まりました。
早速パーツを取り寄せて交換していきましょう。
細々としたパーツが多いですね。
クーラーのメーカーが違いますので、取り付けるための土台を付け替えます。
マザーボードを外し(これが一番大変かもしれません)裏に土台を装着します。
そうすると表側に取り付け用の支柱が出てきます
古いグリスは拭き取って、熱伝導の良いグリスに塗りなおします。
クーラー側の保護シールをはがして先ほどの支柱に固定して・・
配線や管などを取り回して装着です。
少し技術はいりますが水冷式だからといって、冷却液を入れないといけないとか
内部がごちゃごちゃなるとかはありません。
ユニット式になっていますので冷却水の心配もなく、見た目もスッキリします。
そしてなにより、冷却効果が違います。
数時間、負荷をかけ続けても36℃!!
一般的な空冷式ですと50℃前後といったところですので、水冷式の効果がどれほどかお分かりになると思います。
これなら、この夏に思い切りゲームをしても大丈夫。(お身体の為にはほどほどに)
動きも従来の高性能パソコンにふさわしい動きに戻りました。
パソコンドック24は、自作パソコンの修理も経験豊富です。
またパソコンの冷却装置を水冷式に替えたいなどのパワーアップのご相談もお気軽にお寄せください。
より良いパソコンライフになるようお手伝いさせていただきます。
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