富士通FMV-BIBLO NF/E40をお預かりしました。電源は入りますが画面が映りません。BIOSすら出てない状態です。この場合、たいていは「GPU」のはんだクラックで、今回もやはりそうでした。AMD系のチップを搭載している機種でよくあるハンダ不良の症状です。
GPUとはグラフィックを制御するチップで、パソコンを構成する部品の中でも最も発熱する部品のひとつ。GPUが発生する高熱でハンダが割れて通電しなくなり、画面が映らなくなります。
症状について報告し、「リフロー補修」で治す方向で話がまとまりました。リフローとは基板とGPUの間にフラックスを流し込み、GPUの上からヒートガンで温め、ハンダを溶かし再利用するという手法です。この補修方法は症状再発のリスクが高いため基本的に当店では推奨していないのですが、今回は新しいパソコンを買うまで使えたらよいとのこと。ダメでもともとでということで、ちょっとがんばってみます。
さっそく分解していきます。
赤マルの部分がGPUです。
これからフラックスを流し込み、リフローに入ります!
アルミホイルで周りを囲み、ヒートガンを握ってリフロー開始。マツヤニの匂いが立ち込める中、管冷却させ待ちます。
続いてフラックス洗浄を経てGPUに高性能熱伝導シートを貼り付け組み上げて完成。
電源オン!
ちゃんと起動し元気よく動き始めました~。
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