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古いパソコンの修理 NEC PC-9801UV

カテゴリー :PC-98修理 パソコン修理

古いパソコンの修理 NEC PC-9801UV

古いパソコンの修理 NEC PC-9801UV

こんにちは。パソコンドック24 新大阪店 です。

当社ブログで度々登場しているNECのPC-98はNECの修理が終了して久しく、年々対応業者も減っていっている状況ですが産業用機器として工場や管理システム等でまだ稼働しています。

そういったお客様より修理ご依頼がありました。

PC-98系PCの故障では「全く動作しない型」の症状が多いのですが、このPCは特定の増設ボードの組み合わせになると正常動作しなくなる症状でした。

個々の増設ボードには問題はなく、PCも増設ボード無の状態では正常動作していました為、問題は動作させているプログラムに発生した障害か、PCのハードウェア的問題のどちらかです。

プログラムは専用のもので予備はなく、もしこちらの問題だった場合は打つ手がなく復旧不能となりますが、ハードウェアの問題であればパーツさえ入手できれば特に問題はありません。

とういう事で、テストでPCのハードウェアの交換を試みます。

このPCはPC-98シリーズの中でも初期の頃に近いもので30年程前の製品の為、交換部品を入手するのに時間がかかりましたが、
メインボード/サブボード/ドライブユニット等を確保しテストを実施しました。

ただ、専用のシステムとして販売されたPCの為、回路構成が異なり一般販売タイプと異なるメインボードとなっていました。

通常、PC-9801UVは前面にキーボードコネクタがありますが、
このモデルは通常型のキーボードコネクタは実装せず基板上の入らないパターンから、
導線を引っ張ってPC後部にキーボードコネクタを配置しています。

入手したパーツはもちろん通常型の為、基板上の前面キーボードコネクタを外して後部まで配線しなければなりません。

このように一般型用の全面コネクタポートはカバーがついおり、後ろにキーボードコネクタがあります。

元の基板は全面から構面にケーブルを伸ばしています。


こちらが交換用の基板、通常の位置にキーボードコネクタがあります。

コネクタをはずして


元の基板からはずしたケーブルを後部の専用基板まで配線します。

作業自体は難しいものではありませんので、これで完了です。

メインボードを組み込んでテストします。

 


まず電源を入れて、正常動作し、配線変更したキーボードの入力のテストを行います。


キー入力は問題無いようですので、問題の増設ボードを取り付けてテストを行った結果、交換/加工したメインボードでは問題無く動作しました。
今回お預かりしたPCは組込コンピューターで、システム装置の筐体内に設置されているものでしたが、
こういった機器であってもシステム全体の入れ替えをしなくても復旧できるものもありますので、お困りの際はご相談下さい。

PC修理 「正常に起動しない」の症状は?(修理に関する参考費用はこちら)


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