こんにちは、名古屋名東店の久保井です。
名古屋名東店の周辺には大学が密集していまして、数多くの学生の方や教授の方も修理にお持ち込みいただいています。
先日、外国の留学生の方が来られました。大事そうに箱を抱えています。
パソコンの修理かと思いきや「学費のために何か買ってくださいと」箱いっぱいに詰まった民芸品を飛び込みで販売に来られました。ウクライナからの短期留学生でした。
じっくりと手に取り見せていただき、1点一目ぼれの品があり購入いたしました。
マトリョーシカです。(意外に高かったです(汗))せっかくですのでお店に飾らせていただきます。可愛らしさの中に何となく歴史も感じます。
修理とは関係のない話から始まりましたが
今回修理でお持ちいただいたのも歴史を感じさせるパソコンです。(無理やりですが)
Sony Vaio PCG-FR55J/B 2004年発売のWindowsXPのパソコンです。
かなり重たく分厚いパソコンです。
突然電源が入らなくなって、修理をしてほしいと依頼がありお預かりをしました。
発売から年数も経ってるので買い替えもおすすめしたのですが、中に入ってるソフトと、それで作ったデータを使いたいから直してほしいということでした。
まずは診断から進めていきます。
分解をする前に実機をじっくり見てみますとすぐに原因が特定できました。
おそらくここで間違いないでしょう。
ACアダプターを差し込むDCジャックが破損しています。
正常なジャックは
こんな形をしています。(パソコンの向きがバラバラで申し訳ありません)
これだけ破損していたら電源は入らないでしょう。
早速分解をして取り出していきたいと思います。
この時代のパソコンは複雑な構造をしているのも多く、分解の手数も増えます。
まず裏のネジを全部外して、キーボードを取ります。
アルミのカバーと液晶部の上半身も外して内部にアクセスできるように分解。
赤線で囲ったのがケーブルの全体です。
取り外すとこんな感じです。
早速、新しいケーブルを探したのですが、古い機種なのでケーブルが見つかりません。
DCジャック部分だけの修理も考えたのですが、思わぬところからドナーPCを手に入れることができたので流用することにしました。
ドナーPCも同じように分解をして電源ケーブルを取り外し、交換すると無事に電源が入るようになりました。
(ハードディスクを外しているのでWindowsは起動できません画面です)
そのハードディスクもエラーはないものの使用時間が相当経っていましたので、新しいハードディスクにデータを移して装着しました。
そして15年分の汚れもきれいにとり除きます。
懐かしい起動音がして無事に起動することが確認できました。
修理をあきらめていたパソコンですが、電源が入りハードディスクが真新しくなり、まだまだ使っていけることにずいぶん喜ばれていました。
古いパソコンでも修理が可能な場合がありますので、お困りの際はお気軽にお近くのパソコンドック24にご相談ください。
PC修理 「正常に起動しない」の症状は?(修理に関する参考費用はこちら)
PC修理 「動作が遅い・固まる」の症状は?(修理に関する参考費用はこちら)
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