こんにちは。パソコンドック24 本町店 です。
大阪市中央区からお越しのお客様からお預かりした、
Buffalo製の外付けハードディスクのデータ取り出し事例を紹介します。
USBの差込口がグラグラしてきて、パソコンにつないでも全然認識しないという症状のようです。
実際窓口でUSB差し込んでみても、明らかにおかしなガタツキを感じました。
こういった明らかなガタツキが発生している場合の多くは、端子と基板が剥離してしまっていることがほとんどです。
ということは、ハードディスク内部のデータは無事である可能性が高そうですね。
早速、分解してみて、ハードディスクに損傷があるのか、基板の損傷だけの状態なのか見ていきます。
サイドカバーのツメをパカパカ外してご開帳です!
ケースとハードディスクを分離していきます。ここは簡単に取れるので楽チンです
赤丸の部分がUSBの接続ポートです。
HDDと基板の組み付けネジを取り外して基板を拡大してみましょう


基板と端子が剥離してるのがわかりますか?
明らかに全端子が剥がれていますので、もちろん導通出来ない状態です。
更に指でつついてみると、相当グラグラしていますね。
ハードディスクは使用時間がそこそこにあるものの、障害が発生しているわけではありませんでしたので、窓口でにらんだ通りUSBポート部分の損傷だけでデータは無事でした!ハードディスク単体では問題なくデータがあることを確認できました!
さて、ここからのアプローチが本題です。
「基板の修理」と「外付けハードディスクを新たに購入する」のと、あなたはどちらを選択されますか?
どちらも発生する料金は似たようなものです。
今回のような状況の場合、我々としては「外付けハードディスクを新たに購入する」をオススメします。
大きく分けて2つの理由があります。
1つ目が、基板の耐久性の話です。
状況にもよりますが多くの場合、一度剥離してしまった部分の再はんだは耐久性が落ちてまたはんだが割れる可能性があります。
普通に電気を通すだけの役割であれば特に気にする必要はないのですが、USBポートはケーブルが抜き差しされて力がかかる箇所です。
ケーブルを差し込む際にグリグリと押し込んだり、使用後にケーブルを引っこ抜いたりと、外からの力がかかりやすい部分なので、はんだが再度割れる可能性が非常に高いためリスクの高い修理になります。
2つ目が、ハードディスクの耐久性です。
初期不良や物理破損等の特殊な事情を除き、ハードディスクは使用時間とともに劣化していきます。
先ほども少し書きましたが、今回は「ハードディスクの使用時間がそこそこ」にあるんです。
ということは、基板が修理できても近いうちにハードディスクが壊れてしまったら、データがすべてなくなる可能性もありますよね?
そうなってくると、データの保管庫として活躍させるはずの外付けハードディスクが本来の役割を果たせなくなってしまいます。
これらの理由から、同じくらいの金額が発生するのならば、新しく購入したほうが良いと判断しました。
お客様も十分に納得していただけましたので、
元のハードディスクの内容を新品の外付けハードディスクにコピーして、納品させていただきました。
今回のように修理するだけではなく、全体を通してお客様にとってメリットの高いメニューが何であるかをご提案しますので、お困りごとがありましたら是非パソコンドック24までご連絡ください!
PC修理 データの取り出しのご要望は?(修理に関する参考費用はこちら)
更新:
公開: