こんにちは 名古屋名東店の久保井です。
今年は日本各地で猛暑となり、ここ名古屋も相変わらずの暑さでした。
しかし、去年の40度を超えるような暑さもなく、最近は朝夕など幾分か過ごしやすくなってきております。
昔は暑くなると道路に打ち水などしましたが、いくら暑くてもパソコンに水分は大敵です!
今回お持ちいただいたパソコンは、購入してまだ2年も経っていないMacBookAirの13インチモデルです。
お茶をこぼしてバッテリーでの起動と充電ができなくなって、メーカーに持って行ってみてもらったそうです。「ロジックボード(メイン基板、Windowsではマザーボード)の交換が必要です」と診断され、かなり高額になることがわかりました。メーカーの方が「町の修理屋さんを利用してみては・・」と紹介されたそうです。対面でお話をして、洗浄で治るならまず試してほしいとお預かりしました。
電源を入れる前にまずは、内部の被害状況を確認していきます。
開封の儀
(データ保全のためSSDは取り外しています)
パッと見た感じ大きな被害はなさそうですが、よく見ると・・
FAN周りに水没跡が見られます。
箇所的に電源ケーブルを挿す場所のあたりに被害がありそうですので、今回の症状に関連がありそうで、重点を置く必要があります。
ロジックボードの見えない裏側の状況も確認しましたが、水没の後はありませんでしたので、先ほどの電源ボードのあたりを見ていきます。
この2つパーツに水没跡と腐食を発見!
拡大しますと
名前をI/OボードとI/Oボードケーブルと呼びます。
しかし、しっかり洗浄したのですが回復には至りませんでした。
この2つのパーツは交換が必要のようです。
交換パーツです。(上が新品・下が腐食のあったものです)
コネクタの下部に丸い印があり、色が違うのがわかると思います。
Macのパーツにはこのような印がついているパーツがあり、塗れると色が変わる仕組みになっています。メーカーはこれで水没修理なのか判断するわけです。
水もこぼしていなくてもこの印が変色していたら、問答無用で水没扱いになってしまいます。
今回は水分を与えてしまってますので、赤くなっています。
パーツの交換を済ませアダプタをつないでみます。
はい、ダメですね・・
色々調べた結果、バッテリーの交換も必要でしたので、今回交換したパーツはこの3つとなりました。
不良パーツだと思われるものをすべて交換して最終的に、
充電ランプ点灯
バッテリーのみの起動確認
となりました。
ロジックボードの交換になりますと新品が買えるくらい高額になる場合がありますが、今回はそれよりも少ない費用での修理となりました。なによりこぼした水分の量が幸いしたと思います。
水没のすべてが回復するとは言えませんが、可能性は0ではありません。
お困りの際は、お近くのパソコンドック24にお気軽にご相談ください。
余談ですがアップルつながりで・・・
このブログを作成中に私のパソコンメールに下のようなメールが届きました。
なにかアップルらしいアイコンが並んでいて、Appleアカウントと書いてありますので
何となく支払い同期しなければダメかな・・と思ってしまいますが、
よく見ますと発信元のドメインが【Gmail】だし、文章も少々変な感じがします。
もし、受け取ったら 無視 してください。
Appleを謳った迷惑メールです。
画像など入れて手の込んだメールなので、私も一瞬クリックしそ・・・、いえすぐに削除しました。
皆様もお気を付けください。
MacBook Air 水こぼし・水没(修理に関する参考費用はこちら)
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